高校一年生キャリア教育の取り組みとして、卒業生による「キャリア懇談会」を実施しました。2学期のキャリアガイダンスでは、目に見えやすい仕事、仕事の現場の見えるものに、やや志向が傾いておりましたので、今回は株式会社東テスティパルの田中里佳さん(栄養士・管理栄養士)と株式会社緑景の川本晶子さん(公園などランドスケープ設計)をお招きし、社会を支える仕事のお話しをうかがいました。
管理栄養士の田中さんは、会社の食堂運営の委託を受けながら、健康を支えるメニューを通じて社員様はもとより委託された企業の健康をささえておられるとうお話。また、公園設計のお仕事をされている川本さんは、コミュニティを繋ぐような考え方がなければ、ただの広場だとの戒めを持っておられるとか。コミュニティを育む場でもある「公園」にさまざまな工夫があることを教えていただきました。
母校や後輩への熱い思いも加わって、とても良いお話しをいただきました。
懇談会後に「懇談会でみんなの時間をつかって個人的な質問ができないから...」と、熱心に質問に来た生徒に、お招きしたお二人も感動されていらっしゃいました。「私たちが高校生の時には仕事を視野に学ぼうと思うようなことはしなかった」と仰り、時代の微妙な変化を感じていらっしゃいました。加えて、母校のために役立てるならと、お二人はそれぞれ食堂とグリーンゾーンを眺めて学校をあとにされました。キャリア教育の一プログラムがうまく運んだことに加え、温かな気持ちの交流ができたことが本当に良かったと思います。
これからも温かな卒業生のサポートにたよりとするところが多いこの企画ですので、社会で活躍する多くの卒業生の方々を今後も募っていこうと思います。よろしくお願いいたします。
(進路指導部)