相愛高等学校 相愛中学校 オフィシャルブログ
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2014年12月11日

成道会(じょうどうえ)とは

少年の頃より釈尊は、「なぜ人間は、生まれた限り必ず年をとり、病気になって死んでいかねばならないのか」という疑問があったといわれます。この生老病死の問題は釈尊を憂鬱にするものでした。王子としての釈尊はありとあらゆる楽しいことを体験したといわれます。しかし、いくら快楽の中に身を置くなかで生老病死の問題を忘れることはあっても、解決することはなく、二十九歳の時に出家者となりました。 

出家者になられた釈尊は師について修行し、師の境地に達しましたが、問題の解決には至りませんでした。釈尊は肉体を苦しめることによって精神の自由を得て、悟りの境地に近づきたいと苦行を始められました。六年にわたって、釈尊はあらゆる苦行をされ、骨と皮だけになるほど痩せられました。しかし、苦行によっても解決はしませんでした。 苦行も快楽も解決の道ではないと否定し去られた釈尊は、ネーランジャラー河のほとりの菩提樹の下で、さとりを開くまでは決してこの場から離れないという決意のもとに、瞑想(めいそう)に入られました。釈尊は、瞑想中におこる様々な心の迷いに打ち勝ち、四十九日後にすべての問題を解決できる智慧を悟られ、心の自由を得られました。

釈尊がさとりを開かれたことを、道を達成されたという意味で、「成道(じょうどう)」ともいいます。 私たちは釈尊が成道された十二月八日に成道会法要を行い、釈尊を敬うとともに、悟りの智慧の一端を学びます。 

リーフレットより抜粋


12月6日(土)4限目、全校生徒が一同に介し、成道会をお勤めさせていただきました。

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献 灯
  
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献 華

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献 香

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学校長焼香並びに聖歌隊によります敬礼文・三帰依

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学校長によります法語朗読



ご法話は相愛学園前理事長の出口湛龍先生です。

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ご法話では、冒頭に先生に届いた相愛の卒業生のコメントを紹介いただきました。 その内容は・・・  「先日、帰敬式を受けました。相愛に入って初めて『宗教』というものに出会い、入学当初は『どうして宗教を勉強するのかなぁ?』と思っていましたが、宗教の勉強をしていくうちに気づいたことがあります。

それは宗教が国語や数学などの他の教科よりも、一番人間に近い教科だということです。そして何よりも、朝夕の礼拝で『日々の糧』を読むと私は元気が出て、何度も勇気をもらいました。

6年間ナモアミダブツの教えを学んだ証として、私は今回、帰敬式を受けました。法名もいただき、有り難く思っています。私の家は相愛と宗派が違います。だけど、そんなことは気にしませんでした。それは、私が浄土真宗に出会えたことを心から嬉しく思っているからです。そして、卒業を目前とした今、相愛に通えたことを誇りに思っています。」 というものでした。 

お釈迦さまの成道があったからこそ、阿弥陀仏のみ教えが開かれ、その教えが親鸞聖人に引き継がれ、相愛学園が誕生しました。そして、法要等を通じて、こうしてお念仏の教えに触れる機会をいただきました。 「素敵な相愛生が育ってくれました」とお話しいただきました。


ご法話では、関西弁の「考えとく」が会話の中でどのような意味を持つのか、また、「南無阿弥陀仏」に秘められた思い、「させていただきます」という言葉が大阪弁であり、「おかげさま」という考えがないと成り立たない言葉であるということ、つまり、絶対他力の教えであるお念仏に出会わせていただいたからこそ生まれる言葉であるということをお話しいただきました。

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各学年クラス代表によります焼香

成道会を通して、先輩がお話しいただいた「一番人間に近い教科」である宗教に触れる時間を、生徒はしみじみと受け止めていたように思います。 


宗教部

2014.12.11
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