
本日、3学期の終業式を行いました。
はじめに校長先生から式辞をいただきました。
23日から特進コースの補習に入りますが、一応平成26年度は本日をもって終業となります。年度末にあたり、本年をふり返っての式辞を述べます。
講堂礼拝に際し、5分程時間をいただいて去年は金子みすヾさん、今年は相田みつをさんの詩を紹介し、私の感想や詩の意味するところを解説しました。なぜそうするのかを理解してくださる生徒さんは多いだろうと思っておりますが、相愛が目指す宗教的情操教育の観点から少し補足をしておきましょう。
仏教とりわけ親鸞聖人の開かれた浄土真宗は、いのちの尊厳と生きることの意義を問うところに重きを置いています。自他ともに如来の一子ではありますが、何もしなくて仏に成れる訳ではありません。まず悩み多い人間を自覚すること、いのちめぐまれていることに感謝できる人であることが必要になるのです。
礼拝の作法は型ですから毎朝夕のおつとめにより慣れることはできます。宗教すること、仏教の歴史、釈尊の成道と涅槃、日本仏教や浄土思想などについては宗教科の授業におまかせしております。宗教的情操教育の涵養を謳う宗門校において、もう一歩踏み込む必要があるのは、人としての生き方、ものの見方や考え方の具体例なのであります。これを、自分の言葉で綴り、読む者の心に届く詩の形式をとって表現された人がみすヾさんでありみつをさんであると思っています。
お二人の詩を読んでいると、私のもやもやした悩みの元が何であったか、判るような気がします。 また、こっけいな程、自分のこだわりがとるに足りない事にすぎなかったと気付く時もあります。それに、仏様の存在が、とても身近に感じられるから不思議です。
では、この一年分のみつをさんの詩をおさらいしておきましょう。
『いま、ここが自分のいのちの正念場
自分のいちばん大事なところ』
今という時間と自分の置かれた立場を大切にしなさい......と教えてくれました。
『いのちのバトン』では、父と母によってめぐまれた私のいのち、数えてみると10代前は1024人、20代前では!
まさに、生きているということは、いま、ここに、バトンが届いて、自分の番なのですよね。
『そのうち』という題の詩では、私もあなたも人間の悪いクセで「そのうち、そのうち」と先送りする弁解ばかりの人生、いま来たこの道はひきかえすことができないこともすっかり忘れて......と痛いところをつかれました。
『そんかとくか、人間のものさし、ウソかまことか仏さまのものさし』は、これだけの文字数で、見事人間の本質を言いあてられ、その鋭い指摘にギクリとしたことを思い出します。
『道』という題の詩と『いのちの根』という詩は共通部分が多いです。長い人生にはどうしても通らなければならない道(つまり辛く悲しい道)がある。黙って歩むんだぞ。じっと屈辱に耐えるとき「いのちの根」が深くなる、でした。「いのちの根」とは人間として生きる力のことですね。
『うばいあえば足らぬ』も私の好きな詩です。毎日を少欲知足に心掛けて生きていくことができれば、とても心穏やかに過ごすことができるんだよ、と教えてくれる詩でした。そうだ、そうありたいと努力しようと思いました。
終業式にあたり、相田みつをさんの詩をおさらいしながら、みなさん、それぞれに自分の生き方について気づきを持ってくだされば、私はうれしいです。 これをもって式辞といたします。
次に表彰式。 今学期も多くの生徒が表彰されました。
最後に竹内先生よりスクールガーディアンの導入についての発表がありました。
これを機会にインターネットの使い方を見直してみましょう。
次回皆さんが登校するときは、新しい学年です。
今年度1年間、学んだことを活かせるように春休みを過ごしてください。
風邪などをひかないように、規則正しい生活を送り体調管理に気を付けましょう。
広報部