平成27年4月16日、全校生徒で花まつり法要(仏生会法要)を、お勤めいたしました。
花まつりはお釈迦さまの誕生をお祝いする法要です。仏伝では4月8日にお生まれになったとされています。
法要は、パイプオルガンの「衆会」の演奏で始まります。
歌隊による、献灯、御堂献華
クラス代表・担任団代表による献華
献華が終わると、御堂はたくさんのお花で美しく彩られました。
学校長による灌仏の後、聖歌隊の生徒の先唱による敬礼文・三帰依
音楽科生徒による奉讃文
本日のご法話は、本願寺派布教使の和氣秀剛先生です。
法話では、釈尊が誕生された時に発せられた「天上天下唯我独尊、三界皆苦我当安之」の意味について、アナと雪の女王のテーマ曲「Let it go」の歌詞にも触れながら、「自分は自分のままでいい、あなたはあなたのままが尊いんですよ」という言葉の意味を、先生の身の回りの出来事を通じてわかりやすくお話いただきました。
法話の後、花まつりの歌を斉唱する中、各クラス代表が灌仏をして、法要を終えました。
花まつりの法要に参加して、一人ひとりのいのちの尊さ、多くの方々に支えられて生きているいのちを見つめるご縁をいただきました。
法要後、食堂に甘茶が置かれ、生徒たちその不思議な味わいを楽しみました。
甘茶は、アマチャヅルという植物の葉を煮て作ります。
甘茶の由来・・・お釈迦さまがお生まれになったとき、九頭の竜が天から甘いお水を吐いてお釈迦さまのはじめてのお風呂にした、という伝説より。これを花まつりでは表現しているので、ご誕生のお祝いの際はお釈迦さまに甘いお水をかけます。
味について・・・最初は甘みが勝ちます。そして、甘みの後にほんのりと、苦味や複雑な渋みが交じり合ったような香りが感じられます。ただし、この甘茶、これほどまでに甘いのに、砂糖は一切入っておらず100%自然の甘みなのです。本当に砂糖は入っていないのか?と驚くほどです。また、甘茶には薬効があるらしく、少し漢方薬のような味がします。その薬効としては、抗アレルギー作用、歯周病に効果的なのだそうです。また、天然の甘みなので糖尿病の人が甘いものを採りたいときにも良いそうです。
宗教部長 太田 正見