
はじめに校長先生から式辞。
終業式式辞
2015年7月18日
学校長 安井 大悟
いよいよ1学期終業の日を迎えました。
1学期始業式(4月9日)には、「仏教聖典」の紹介と、お釈迦様の言葉「親しむべき友」について、本校PV「希望のバトン」の歌詞を引用しながらお話しました。覚えていますか?そうですね、親友とは親しい友のこと、親しむべき友人のことでした。この相愛に入学して、また新しい学年に進級して、親友との出会いを持つことができましたか?
その後、私は、新年度にあたり、HPの校長からのメッセージに「校門一礼」を仏様への挨拶ですよ...、と書きました。自ら働きかける所作が習慣になり、人間同士の社会生活においても進んで挨拶ができる人になってほしいと思っているからです。
ところで、各学年、週一度、講堂礼拝に時間をいただいて、今年は坂村真民さんの詩を紹介しているのですが、私の計画では11編を1学期中にご紹介できるはずでした。が、行事や私が出張などで抜け、結局中学1年生にだけ予定通り進めることができました。ですからその11編目をこの終業式で取り上げ、全校生へのメッセージにします。中1の皆さんは講堂礼拝で聞いてくださってますが、もう一度おさらいのつもりで聞いてくださいね。
こちらから
こちらからあたまをさげる
こちらからあいさつをする
こちらから手を合わせる
こちらから詫びる
こちらから声をかける
すべてこちらからすれば
争いもなく
なごやかにゆく
こちらからおーいと呼べば
あちらからもおーいとこたえ
あかん坊が泣けば
お母さんがとんでくる
すべての自然も人間も
そうできているのだ
仏さまへも
こちらから近づいてゆこう
どんなにか喜ばれることだろう
坂村真民詩集 「念ずれば花ひらく」より
さて、誰しもが「こちらから」「こちらから」となると、どんな事が起きるでしょうね。目が合った途端ほぼ同時にお互いが頭を下げ、挨拶を交わし、また手を合わせ詫びるということが起きてきます。こんな状態を想像してください。争い事は絶対に起きないでしょうし、いまわしい「いじめ」も存在しませんね。その意味でこの「こちらから」つまり私の方から先に、がとても大事だということを理解してくれましたか?
もう一つ、「仏さまへもこちらから近づいてゆこう」とありますが、仏様はいつも近くにいらっしゃるのに遠ざけているのは実は私なのかもしれない...と言う表現がここに含まれているのですよ。さいわい相愛生は登下校に校門一礼をし、朝夕に合掌して称名念仏(南無阿弥陀仏を声に出して称えること)、礼拝をしていますね。そうですよ、この行為が仏さまに近づいていく行動ですね。しかも「こちらから」することが。
さぁ、明日から始まる夏休みも、いつも仏さまに近づいていく行為と「こちらから」の実践を忘れずに生活してください。このお願いと、「いのち」を大切にすることに心掛け、元気な顔で2学期始業式に再会しましょう。これをもって式辞といたします。
次に1学期に英語検定やクラブで優秀な成績をおさめた生徒の表彰と、全国大会に出場するクラブの壮行会。
今年の夏は、放送部、器械体操部、新体操部が全国大会に出場します。
各クラブからの意気込みと、生徒会長から激励の言葉。
全国での活躍を期待しています!
最後に生指部長の竹内先生より夏休みの過ごし方についてのお話。
長期休暇中も朝食をきちんと取り、規則正しい生活を過ごしましょう。
今日の午後から三者面談、来週から補習や進学ゼミが始まります。
2学期の始業式に、元気な姿で会えることを楽しみにしています。
広報部