相愛高等学校 相愛中学校 オフィシャルブログ
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2015年08月07日

希望者海外研修 Hawaii English Camp 2015 7日目

8月6日、いつも通り生徒たちはステイ先の人に学校まで送っていただきました。別院で礼拝をし、日々の糧を一緒に音読します。「夏になると冬がよいといい・・」で始まる6日朝の文章です。生徒みんなに、それぞれが別のホームステイ先に滞在させてもらっていて、1つとして同じ家庭はないこと、完璧な家族は日本にもアメリカにも存在しないことを伝えました。ステイ先の嫌なところばかりを見て残り少ない研修を過ごすことは、本当にもったいないことです。相手のことをうらやましく思う気持ちを乗り越えて、今自分が手にしている一番いいことに目を向けて、残りの研修を楽しく過ごすことの方が大切だと言いました。

オオタケ先生はその後、英語では、「The grass is always greener on the other side.(隣の芝生は青い)」ということわざが存在するが、日本のように「他人の持つものは自分のものよりよく見えてうらやましく見える(でも妬むことはあまり良くない)」と受け止めるのではなく、アメリカでは「それでは自分に足りないところは何だろう、じゃあ自分の行動を変えていこう」と受け止めると話してくれました。同じ意味のことわざでも、国が変われば受け止め方もその後の行動も変わるね、みんなはどうしたらいいかな、とオオタケ先生は続けました。

相愛生を受け入れたステイ先の皆さんに、「相愛生を受け入れて楽しかった、日本人の生徒を受け入れてよかった」と思ってもらえるように、感謝の気持ちを感じながら楽しく過ごしてほしいこと、また将来みんなが大人になった時に海外からのホームステイ生徒を受け入れて、今感じている感謝の気持ちを別の誰かに返すことができる大人になってほしいことを話しました。

ホームステイを受け入れることは、少し面倒ではありますが、日本にいながら海外の文化を楽しむことができる良い機会です。相手が英語圏出身者であれば英語の復習もできます。情報伝達が発達した今、実際に会ってご縁を深めることができるのは素敵なことです。生徒が今後も広い視野を持ち、多くの人との関わりを大切に過ごしてほしいと思います。


生徒の日誌を紹介します。

・8月5日 使わせてもらっている部屋を掃除機と雑巾でピカピカにしました。そしてお世話になりっぱなしなので、白玉団子を作っておもてなしをしました。小豆や黄粉をかけたら美味しく食べてくれて、作った甲斐がありました。(R Mさん)

・8月5日 授業で昨日よりもいろいろな発言ができて、とても嬉しく、テンションが上がりました。明日の目標は「もっと積極的に!」です。(A Tさん)

・8月5日 帰りにカハラモールに行き、店員さんとたくさん喋りました。とてもかわいい店員さんでした。学校で勉強したことが役立ちました!(Y J)

・8月5日 先生が言っていた以上にハナウマ湾はすごくて、魚もいっぱいいました。シュノーケリング・セットも借りることができて、最高でした!(M Sさん)

・8月5日 初めてPBA生徒に会いました。同年齢の子に会うのが久々でちょっと新鮮な気持ちになりました。(S Hさん)


1時間目は数の復習をゲームを通して行いました。昨日より速い時間で数え終わることが目標でした。その後は自己紹介の復習です。Role-playという形式で、特によく使う「What kind of .... do you like?」を少なくとも1度は使うということが条件でした。Skitとは異なり、シナリオは決まっていません。アシスタント生徒や先生と一生懸命英語で、それぞれのシナリオを考えながら会話を行いました。

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2時間目は別院に移動し、PBAの生徒との交流授業です。まずどんな言葉も使わず年少の生徒から年長の生徒まで一列で並ぶよう指示がありました。その後、自分の学習ターゲットとしている言語で年齢や誕生日を確認し、再度並びなおします。言葉が全く使えないと、生徒は表情やジェスチャーで意思疎通をしようとします。それらも非言語コミュニケーションと言い、言語と同様に大切だそうです。最後には何とか年少から年長まで並ぶことができました。

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その後、「道案内」の語彙を用いて、なんと、「スイカ割り」をしました。PBA生徒と相愛生の混合チームを3つ作り、自分の学習ターゲットの言語で、相手に「まっすぐ進む」「右に曲がる」などの指示を出すのです。相愛生は一生懸命英語で指示を出し、PBA生徒は日本語で指示を出しました。無事割れたスイカは皆のおやつです。相愛生も、ちゃんとスイカを割る役割をさせてもらっていました。

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言語の練習には「話す理由」が必要だと言われています。必要がなければ生徒は話すように指示されても話そうとはしないので、PBAでは先生が一生懸命生徒に話さなければならない状況を作り出しています。授業の評価方法を見せていただきましたが、何と筆記試験は全体のたった10%を占めるだけで、残りの90%は宿題、授業参加、授業で実施する小テストでした。日本とは異なる評価方法なので、ここまで実践的な語学習得につながっているのだな、と実感しました。


昼食にサンドイッチをいただいた後はスクールバスでビショップ博物館に行きました。まずプラネタリウムでハワイの星空の説明を日本語で聞きました。星座の名前や由来にはハワイ独特のものもあり、面白かったいう生徒もいますが、揺れ動く映像に少し酔ってしまった生徒もいました。また、ハワイの祖先が夜空の星のみを頼りにしてハワイにたどり着いたという話も伺いました。その後はハワイアンホールで日本語の案内を聞きながら館内を見学しました。ハワイ王国に関する説明では、授業で習った王の名前も出てきました。そして解説を聞いた後は、海にまつわる神話や信仰、西洋に触れる前のハワイの世界、昔の人々の生活や労働や楽器、また太平洋の人々の移住などについての展示を見ました。

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博物館見学後、PBAに戻り、礼拝をしました。「努力をしないと開花することはない」という日々の糧の一節がありますが、残り2日、最後まで努力をしようと声掛けをしました。

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校外教育係 松本典子

2015.08.07
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