「沙羅の木だより」その52

「沙羅の木だより」その52


令和2年3月25日


 安倍晋三首相は24日夜、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と電話で会談し、「新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、7月24日に開幕予定だった東京五輪を1年程度延期することで一致した」と発表しました。五輪の延期は史上初、詳細な開催日程は今後の協議で決めるそうですが、パラリンピックも延期となるようです。スポーツ界だけでなく政治や経済、社会生活など各方面に甚大な影響が及ぶのは避けられません。


 しかし、世界全体で感染者37万人、死亡者1.6万人を超え、まさに「パンデミック(世界的大流行)」に陥っている状況では、五輪の延期はやむを得ない判断かと思います。


 お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申しあげますとともに、罹患された皆さまに心よりお見舞い申しあげます。


 本校では、3月31日まで休校とし、生徒の登校を禁止しているところですが、大阪では依然として感染が拡大傾向にあることから、3月20日の大阪府コロナウイルス対策本部会議において「4月7日までの府立学校における教育活動等(部活動を含む)は行わないものとする」方針が決定されました。


 これを受けまして、本校においても休校期間を4月7日まで延長し、部活動やレッスン室の使用等を含め、生徒の登校禁止を継続する旨を生徒・保護者の皆さまにお知らせしたところです。


 私も40年近く教師を勤めてまいりましたが、今回のようなケースはまったく初めての経験で、校長として、長期にわたって登校禁止の措置をとることは、苦渋の決断であるとともに断腸の思いがしております。また、生徒の皆さんが学校に戻ってきて、大切な仲間とともに、楽しくいきいきとした生活を過ごせる日が、一日も早く到来することを願わずにはおれません。


 最後になりますが、おかげさまをもちまして、沙羅の木だよりは今号で通算100回目の発信となりました。この2年間、自身へのノルマとして「最低でも週に一度の発信」を課して頑張ってきたわけですが、「継続は力なり」です。目標は一応達成できたかなと安堵しています。校長稼業というもの、眉間にしわが寄ることも少なくない中、パソコンに向かって、独りこの沙羅の木だよりの原稿を打っている時間は、私にとっては安らぎの時間でした。


 今号をもって、沙羅の木だよりの最終号といたします。この間、典型的昭和中期人間の他愛ないつぶやきの数々に、根気よくお付き合いいただいた全世界の皆さま、ほんとうにありがとうございました。感謝、感謝です。


 これからも、〒541-0053大阪市中央区本町4丁目1番23号、学校法人相愛学園、相愛中学校・高等学校をよろしくお願いいたします!

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