「沙羅の木だより」第10号


平成30年6月26日


 大阪府北部地震から8日が経ちましたが、いまなお、避難所生活をされている方々もおられます。被災された皆さまには、心よりお見舞い申しあげますとともに、一日も早い復旧をお念じ申しあげます。生徒の中にも、最大震度6弱という強い揺れを経験したことや、自宅が影響を受けたことなどで、気持ちが動揺したり、不安を感じたりしている人が一部に見受けられます。本校では、スクールカウンセラーや各担任を中心に、生徒のメンタルサポートを十分に行ってまいりたいと考えておりますが、保護者の皆さまにおかれましては、学校が何かご支援できることがございましたら、遠慮なくお申し出くださいますようお願いいたします。

 さて、先週23日(土)午後、本校講堂において、高校音楽科3年生による『乙女コンサート』が開催されました。小雨の降る中、生徒の保護者や友人、一般の方など大勢の皆さまにご来校いただき、誠にありがとうございました。私は体育会系人間で、扱える楽器といえばせいぜいカスタネットとトライアングルぐらいなのですが、私の数少ない趣味の一つがクラシックで、その昔、できて間もないシンフォニーホールや旧フェスティバルホールへ、マエストロ朝比奈隆の大フィル(大阪フィルハーモニー交響楽団)の演奏会によく通ったものです。

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 今回のコンサートでは、独奏や重奏に独唱や合唱など、全部で23のプログラムが用意され、その多くはベートーベンやチャイコフスキーなどのクラシックでしたが、ディジー・ガレスビーやデイブ・グルーシンといったジャズもあって、多彩な演目となっていました。特に、生徒自らがオリジナル曲を披露した電子オルガン独奏は、さすが音楽科! 演奏する姿もなかなか堂に入っていて感心しました。また、2台ピアノによるドビュッシーの『小組曲』は、私がいつもカーナビで聴いている大のお気に入りの曲でもあり、二人の息が合っていてとても心地よかったです。そういえば、ここ何週間か、毎朝レッスン室で練習していましたよね。ま下の校長室にもピアノの音色がよく聴こえていました。チラシにプログラム、受付や照明から司会進行まで、すべて手づくりコンサートで、ほっこり和やかなひと時を過ごすことができました。音楽科3年生の皆さん、どうもご苦労さまでした。このあと、乙女コンサートは2年生が9月8日(土)、1年生が1月26日(土)にそれぞれ予定されています。こちらの方にも、ぜひご来校のうえご鑑賞ください。