「沙羅の木だより」第12号



平成30年7月9日



 先週の記録的な大雨の影響で、各地に甚大な被害が出ています。先の地震といい、自然災害の恐ろしさを改めて痛感させられた気がします。被災された地域の皆さまには、心よりお見舞い申しあげますとともに、一日も早い復旧をお念じ申しあげます。今回、西日本の多くの府県に『大雨特別警報』が発令されましたが、そもそも特別警報とは、警報の発表基準をはるかに超える規模で起きるような甚大な災害、被害が発生する恐れがあり、最大級の警戒をする必要がある場合に適用される警報の一種で、平成25年8月から運用が開始されました。特別警報が発表されるときは、経験したことのないような異常な現象が起きうる状況で、かつ、それまでの数十年間災害経験がない地域でも災害の可能性が高まっている状況であり、対象地域の住民は、直ちに命を守る行動をとることが推奨されています。その中で、今回多くの尊い人命が失われたことは誠に残念なことであり、私たちはこのことを教訓とし、必ず今後の防災教育に生かしていかなければならないと思います。

 本校では、大雨が続き公共交通機関の一部が不通となったことから、7月6日(金)と7日(土)を臨時休校とし、両日分の期末考査を10日(火)以降に振り替えたところです。台風による休校は、私も何度か経験してきましたが、大雨による休校はあまり記憶にありません。生徒の皆さんはこれをポジティブにとらえ、この土日はテスト勉強により身が入ったことと思います(ですよね?)。特に、高3生にとって1学期の成績はとても重要です。皆さんの進路選択・決定に大きく影響を及ぼすテストになりますので、しっかりベストを尽くしてほしいと思います。

 そういえば、先週5日(木)の朝、いつものように正門前に立っていたら、今年初めてセミの鳴き声を聞きました。御堂筋のいちょう並木から、おそらくこの時期はクマゼミだと思います。しかし、今朝は鳴いていなかったので、ここ数日の大雨で出鼻をくじかれたのかもしれません。よく「セミが鳴き始めると梅雨明けが近い」と言われますが、これは特に関係はなく、「ただ単に、時期が同じころであるというだけ」だそうです。いずれにしても、セミがシャンシャン、ジージー大合唱を始めたら、本格的な『夏』の到来です。
 
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