「沙羅の木だより」第15号


平成30年7月25日

 
 このたび、相愛中学校・高等学校では、公益財団法人大阪国際平和センター(ピースおおさか)との間で包括連携協定を締結いたしました。ピースおおさかは、大阪空襲の犠牲者を追悼し平和を祈念するとともに、大阪空襲を通して戦争の悲惨さ及び平和の尊さを次の世代に伝え、平和を願う豊かな心と確かな見識を育み、もって世界の平和に貢献するための大阪における平和ミュージアムで、中央区の大阪城公園内にあります。

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 本校は、1888年(明治21年)の創立以来、130年にわたり仏教精神に基づいて、『いのちの尊さ』を見つめる教育を実践してまいりました。今から73年前の大阪空襲では多くの人命が失われ、大阪のまちが甚大な被害を受けましたが、本校もまた、学舎の大部分が瓦礫の山と化しました。御堂筋という、復興・発展のシンボル的な場所に位置する本校だからこそ、生徒たちに平和の尊さ・有難さを伝え続けていかなければならないと思います。平成26年から、相愛中学校・高等学校音楽科の生徒が8月15日の終戦の日に開催される、ピースおおさか主催の『平和コンサート』で合唱を披露しているところですが、連携協定締結を機に、ピースおおさかの社会見学会や生徒・教職員向けの講演会、研修会等の実施を検討するなど、ピースおおさかのご支援・ご協力を得ながら、引き続き、平和教育を推進してまいりたいと考えております。

 夏休みに入ってから、各クラブのさまざまな公式戦やコンクールが実施されています。その中で、昨日24日(火)、大東市立総合文化センターで開催された『第57回大阪府吹奏楽コンクール 北地区大会 高等学校小編成の部』の応援に行ってきました。吹奏楽部は、いずれの学校でも文化部に属していると思うのですが、実は、吹奏楽部ほど体育会的なクラブはありません。先輩後輩の関係がはっきりしていて、礼儀作法に厳しいのが吹奏楽部の伝統です。かつて、勤務校で廊下を歩いているとき、10メートル前方で吹奏楽部の女子部員が立ち止まって頭を二・三度と下げるので、私は思わず「そんなに深々と下げなくても...」と言おうとした瞬間、私の横を先輩が通り過ぎて行く、ということがありました。ある意味、運動部の集団種目と同じような団結力や一体感が求められるのが吹奏楽部だと思います。今回、相愛中学校・高等学校は、サン・サーンス作曲、真島俊夫編曲、『歌劇「サムソンとデリラ」よりバッカナール』を演奏しました。クラシックをよく聴いている私的には、大きな音が良く響いていたと感じましたが、審査の結果はやはり『金賞』でした。惜しくも地区代表には選ばれませんでしたが、代表の5校とは紙一重の差であったように思います。連日猛暑の中、吹奏楽部の皆さん、ほんとうにお疲れさまでした。

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