「沙羅の木だより」第22号


平成30年9月10日


 少し前のお話になりますが、9月1日(土)と2日(日)の二日間にわたり、兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールにおいて、『佐渡裕とスーパーキッズ・オーケストラ』コンサートが開かれました。オフィシャル・ウェブサイトには、「スーパーキッズ・オーケストラ(SKO)は、兵庫県立芸術文化センターのソフト先行事業として2003年より始まった、音楽が大好きな小学生から高校生までの弦楽器によるオーケストラです。芸術監督は、兵庫県立芸術文化センターの芸術監督であり、世界的に活躍する指揮者である佐渡裕が務めており、その佐渡裕が最も愛情を注いでいるオーケストラが、このスーパーキッズ・オーケストラです。全国からトップクラスの演奏技術を持つ、小学生から高校生までのジュニア演奏家をオーディションし、厳しい選考を通過した未来の演奏家たちは、合同練習や夏合宿そして本番公演を通じて、かけがえのない音楽体験をしていきます。そして、演奏技術を磨くだけでなく、『音楽』ができることの幸せを子どもたちと共有していきます。佐渡裕が率いるスーパーキッズ・オーケストラは、世界で一番輝くオーケストラをめざしています。」とあります。佐渡裕さんといえば、ベルリン・フィルを指揮した数少ない日本人指揮者の一人であり、『題名のない音楽会』というテレビ番組の司会者を長らく務めたことでもよく知られた方です。

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 この『佐渡裕とスーパーキッズ・オーケストラ』メンバー35名の中に、本校音楽科(音楽科進学コース)の生徒が在籍しています。1stヴァイオリンに高1のNさんと中3のMさん、2ndヴァイオリンに高3のTさん、そしてチェロに高3のMさん(中3Mさんの姉)の計4名です。私は、1日(土)相愛での仕事を終え、阪急電車に乗って西宮北口駅まで、午後6時からのコンサートに行ってきました。初めて兵庫県立芸術文化センターを訪れたのですが、大変立派な2000名収容の大ホールが老若男女で埋め尽くされ、開演前から独特の雰囲気を醸し出していました。私の数少ない趣味の一つが『クラシック』で、かつて、シンフォニーホールや旧フェスティバルホールに足繁く通った経験からも、SKOの演奏は大変質の高い芸術性に富んだ音色であったと思います。本校生徒は、ソロや四重奏、六重奏でも落ち着いて表現力豊かに演奏していました。何より、SKOの皆さん全員が、佐渡先生の魔法の棒に操られ、心の底から音楽を楽しみ演奏している、そんな雰囲気がよく感じられるコンサートでした。いやあ、音楽ってほんとうにすばらしい! ちなみに、9月17日(祝)午前10時50分~11時30分、MBS4chで、『佐渡裕とスーパーキッズ・オーケストラ2018』が放送されます。ぜひご覧ください。