「沙羅の木だより」第33号
(祝2025大阪・関西万博開催決定号)

平成30年11月24日


 24日未明、パリで開かれた博覧会国際事務局の総会において、加盟国による投票の結果、ロシア(エカテリンブルク)とアゼルバイジャン(バクー)を破り、2025年国際博覧会(万博)の開催国が日本(大阪)に決定しました。国内開催の大規模万博としては、1970年大阪万博、2005年の愛知万博(愛・地球博)に続き3回目、大阪では55年ぶりの開催となります。2025年大阪万博は此花区の人工島・夢洲(ゆめしま)が舞台となり、開催期間は5月3日~11月3日の185日間。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げ、長寿時代の豊かな人生の送り方や持続可能な社会システムなど世界共通の課題を解決する未来像の共有をめざします。最終プレゼンテーションでは、世界の子どもたちから愛されているキティちゃんの姿やピカチュウも動画で登場して一役買っていました。大阪は、かつて2008年五輪に立候補して、大差で北京に敗れるという苦い経験を持つだけに、2回目の万博決定は何よりの朗報です。


 思えば、吹田市の千里丘陵で開催された1970年大阪万博には、当時、中学1年生だった私も遠足で行きました。人気のあったパビリオンは、アポロ12号が持ち帰った「月の石」が展示されていたアメリカ館や、ホンモノの「ソユーズ宇宙船」が展示されていたソ連館でした。しかし、この両館は連日超満員で途中立ち止まることが決して許されず、歩き続けながらほんの数十秒だけ月の石や宇宙船をチラ見るためだけに、根気よく2~3時間待つのが当たり前でした。48年経った今でも「押さないでください。押さなくてもアメリカ館に入れます!」との警備員の叫び声は印象深く、よく覚えています。また、「芸術は爆発だ!」で知られる芸術家の岡本太郎さんが制作した「太陽の塔」は、耐震補強工事等が施され、今年の3月から再公開されています。それともう一つ、三波春夫さんが歌った万博のテーマソング「世界の国からこんにちは」は140万枚を売り上げるミリオンセラーとなりました。

こんにちは こんにちは 西のくにから
こんにちは こんにちは 東のくにから
こんにちは こんにちは 世界のひとが
こんにちは こんにちは さくらの国で
1970年の こんにちは
こんにちは こんにちは 握手をしよう


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2度目の大阪万博決定で、この名曲を耳にすることも多くなると思いますが、2025年といえば、今から7年後です。生徒の皆さんは20代を迎え、ずいぶんと成長していることでしょう。で、そのころ、私は年金受給者(?)