「沙羅の木だより」第36号

平成30年12月13日

 師走を迎え、ぼちぼち年賀状に取りかからなくてはと思いつつ、たまの日曜日はサンデーモーニング~笑点まで、TVの前でのんびり過ごしてしまい、気がつけば12月も中旬に入っていました。その昔は、美術の先生に弟子入りして「シルクスクリーン」に取り組んだり、家庭用の「プリントゴッコ」で悪戦苦闘したり、また、パソコンで芸術作品?を作ったりしてきました。しかし、寄る年波には勝てず、だんだん根気が続かなくなってきて、数年前から年賀状はネット注文の既製品を使うようになりました。


 今年は例年になく、わが家に届く喪中はがきの数が多かったように思います。私の世代だと、親がだいたい90歳前後なので、平均寿命からするとそういう時期かと思うのですが。残念なことに、小学校時代の恩師愛子先生がご逝去されたとの知らせも届きました。御年92歳、ゆっくりとお休みください。


 デザインや文章が印刷された年賀状を使うのですが、私はいつも、そこに一筆書き添えるようにしています。時間がかかって結構大変なのですが、相手の顔を一人ひとり思い浮かべつつ、文言も変えながら頑張って書くようにしています。お正月にはたくさんの年賀状をいただきますが、いちばんうれしいのは、やはり教え子たちからの年賀状です。かつて、私は中学校で4年間、高校で9年間担任を経験し、中で1回、高で3回卒業生を送り出しました。20年ほど前、管理職になってからは担任やクラブ顧問を持つことがなくなったので、今では、この教え子たちが私の大切な宝物であり貴重な財産です。「息子が社会人になりました」「ママさんバレーでいい汗流してまーす」など、近況を拝読するのが三が日の楽しみになっています。

 時代が時代ですから、ラインやメールで「あけおめ!」も良いと思いますが、年賀状には個性や温もりがありますし、「お年玉当たるかも?」というプチ期待感もあったりするので、私はもうしばらく続けることにします。さあ、今度の日曜日あたりから、そろそろ書き始めることにしましょうか。

 閑話休題、京都市東山区の清水寺で12日(水)、日本漢字能力検定協会によって今年の漢字に「災」が選ばれました。応募総数約19万票のうち、2万票余りを集めたそうで、今年は各地で地震や台風、豪雨、猛暑など様々な災害が発生したことがその理由だと思います。でも、もっと明るいイメージが持てる漢字を選んでほしかったですね。ちなみに、小中学生が選んだ今年の漢字は2年連続で「恋」だそうです。こちらには子どもたちの夢やロマンが感じられますよね。大昔、中3の映画鑑賞でマーク=レスター主演の「小さな恋のメロディ」を観たときは、誰もが「恋」にあこがれたものです。(この私も)

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 相愛中学校・高等学校では、期末考査も無事終了し、生徒の皆さんは安堵感に包まれています。さて、2学期の通知表はどうなりますやら。