「沙羅の木だより」第38号

平成31年1月9日


  新年あけましておめでとうございます。暮れに第37号を書いて以来、実に19日ぶりの第38号となりました。年末年始は、ひたすら休養に専念(つまり寝正月)させていただき、身も心もリフレッシュして、本町4丁目に戻ってまいりました。老体に鞭打ってがんばりますので、本年も相愛中学校・高等学校、そして、沙羅の木だよりをよろしくお願いいたします。
 まずは、うれしいニュースからご報告いたします。バレーボール部が12月下旬に兵庫県で開催された『第37回近畿私立高等学校男女バレーボール選手権大会』において優秀な成績を収め、3月下旬、東京都で開かれる全国大会に出場することが決定しました。バレーボール部が全国大会に歩を進めたのは相愛史上初の出来事で、先の学生音楽コンクール1位の谷本さん、松蔭さんに続く快挙達成です。私も鳴尾浜へ応援に行った甲斐がありました。バレーボール部の皆さん、よく頑張りましたね。おめでとうございます。ぜひ、全国大会でも相愛旋風を巻き起こしてください。

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 さて、相愛では今朝、第3学期の始業式を行い、久しぶりに生徒の皆さんの元気な顔を拝見し、安堵したところです。校長講話で「平成31年は4か月間限定で、新天皇の即位に伴って5月1日から年号も変わり、次の年号のもとで、新しい時代を担っていくのは、皆さんのような若い世代の人たちです」と期待を込めてお話ししました。
 そもそも、日本の歴史の中で最初の年号とされるのは、『日本書紀』にみえる孝徳天皇即位元年(645)につけられた『大化』とされています。年号が継続的に立てられるのは律令体制が整備された『大宝』(701)以降ですが、『大化の改新』で知られる『大化』をもって日本年号の最初とする見解が通説となっています。大化から平成に至るまで、日本年号は実に247を数えます。この中には、国家が分裂した南北朝時代の年号も含まれますが、1370年以上にわたって年号を使用してきた日本は、清朝の滅亡(1912)とともに、世界で唯一、長期的かつ持続的に年号を使う国となっています。


 『平らかに成る』時代となることを願って始まった平成でしたが、この30年は大震災や火山噴火、豪雨など、自然災害に多く見舞われました。しかし、尊い犠牲を出しながらも、そのたび、人々は助け合い支え合って大きな苦難・試練を乗り越えてきました。そして、何より平成は戦争のない平和な時代であったことは間違いのない事実です。
平成に代わる新しい年号が何になるのか、興味深いところですが、巷の噂では、ほぼ確実にMTSH以外になるそうで、いまのところ、AかWになる可能性が高いと言われています。この予想が当たりかはずれか? 4月1日の発表を待ちたいと思います。