「暑さ寒さも彼岸まで」といわれますが、急に猛暑もおさまり、秋も深まってまいりました。9月21日(水)の3時間目、先日の台風から法要の開催も心配されましたが、無事彼岸会法要が勤修されました。「彼岸」とは、「お浄土」を表す仏教用語で、迷いの世界である此の岸(此岸:しがん)から、悟りの世界である彼の岸(彼岸:ひがん)へ至る道を聞かせていただく行事です。

聖歌隊による、献灯・献花
20160921001.jpg  20160921002.jpg


献香
20160921003.jpg


校長先生の焼香                敬礼文・三帰依   
20160921005.jpg    20160921004.jpg


校長先生によります法語朗読
20160921006.jpg


本日のご法話は、宗教科の太田正見先生からいただきました。
吉野弘さんの『祝婚歌』を紹介され、「二人が睦まじくいるためには 愚かでいるほうがいい」という言葉から、愚かさについてお話いただきました。
愚かになるとはどういう事か。本当の意味で善人になれない私、自分を中心にしか考えられない私、煩悩だらけの愚かな人間でしかない私。そんなわたしがどのように救われていくのか、お話くださいました。
私たちはいろんなめぐり合わせの中で生きていきます。一般の学校は、勉強をしていろんな経験をして、そして賢くなって卒業していきます。しかし、お念仏のみ教えに学ぶ皆さんは、お念仏の教えに出会うことによって、自らの愚かさに気づき、より愚かになって卒業してもらいたい。とお話されました。

20160921007.jpg

ご法話の後は、9月の讃歌の「ひかりあふれて」を歌い、学年代表の生徒が焼香をしました。
20160921008.jpg


お彼岸は、仏さまのお話を聞く機会でもあります。このお彼岸の最中に、是非ご近所のお寺やお墓参りに行ってみるのもいいのではないでしょうか。

宗教部