本日は、始業式でした。今日から全校生徒が登校して、本格的に平成29年度の学校生活が始まりました。
中学・高校の2、3年生は、新クラス・担任の先生の発表があり、掲示板の前でわいわいと盛り上がっていました。
新しいクラスを確認しそれぞれの教室に向かいました。
新クラスで朝の礼拝があり、全校生徒が集まり講堂で始業式を行いました。
校長先生の式辞
みなさん、おはようございます。
2017(平成29)年度という新しい一年の始業の瞬間です。
正式には、4月5日の入学式からでしたが、相愛中学高校の正門が津村別院の山門に変更されました。在校生のみなさんも今朝の登校時からたくさん通ってくれましたね。別院通路も新しく美しくなりましたから、とても新鮮ですよね。
さて、在校生のみなさんはよくご存じのことですが、学年単位の講堂礼拝が毎週決まった曜日にこの講堂でお勤めされます。礼拝の後、私は昨年度、金子みすゞさんの詩を紹介しながら仏教的な解釈を加えてきました。今年は別の詩人の詩をと思っています。
しかし、今朝の始業式にあたり、金子みすゞさんの詩の中に「四月」という題の詩を見つけましたので紹介いたしましょう。新学年の始業にふさわしい詩だと思います。
四月
新しい御本、
新しい鞄に。
新しい葉っぱ、
新しい枝に。
新しいお日さま、
新しい空に。
新しい四月、
うれしい四月。
どうです。今からスタートする新しい一年への期待が湧き上がるような表現ですね。「御本」と接頭語の「御(おん)」をつけて、教科書に対して丁寧な言い回しをされる少女時代のみすゞさんの姿勢を、大そう好ましく受け取りました。
みすゞさんの祖母うめさんは、信仰心の篤い方で、幼少の頃からみすゞさんの手を引いて一緒にお寺へお参りされました。こうして大事にすべきものへの扱いを身につけられたのでしょうね。
最後の二行、新しい月は毎月やってくるのですが、とりわけ四月は特別な月であることが伝わります。御本と葉っぱとお日さまはそれぞれの新しい居場所に据えられました。4つ目の新しい四月です。なんとこれはみすゞさんの心の動き、すなわちうれしさという感情の中に据えられたのですから、やっぱり特別なのですね。
これをもって始業式の式辞とします。
また、今年の春から赴任される先生方の紹介と、春休み中に活躍したクラブの表彰がありました。大きな拍手で新しい先生を迎え、クラブ員の健闘を称えました。
その後、新入生と先輩たちとの対面式を行いました。これから、学校生活や部活などで新入生の手助けをお願いします。
最後に高校音楽科から新入生に向けて合唱をプレゼントしました。曲はmiwaの「結」です。
さっそく明日から授業が始まる学年もあります。休みモードから学校モードに切り替えて、生活リズムを整え、勉強や部活に集中できるようにしていきましょう。
広報部