3日目を迎えた能登でのボランティア活動、本日が最終日です。
今日は2024年の地震で震度7を記録し、大きな被害の出た珠洲市にある浄土真宗本願寺派「真浄寺」にて地元の方々との交流を行いました。

交流会ではお茶をいただきながら、地元の皆様の貴重なお話をお聞かせいただきました。
今の関西の中高生の多くは、自身で大きな災害に遭遇した経験を持ちません。被災された方のお話は、そんな彼女らの胸の内にも驚きや悲しみをもって深く響いたのではないかと思います。

また、交流会の最後には生徒達から歌を贈りました。
人と人との関係には、目に見えるモノがありません。
たとえば、昨日の海岸清掃や花壇造成は取り組みの成果を目で見て知ることができます。しかし、今日の交流活動には、そういったモノはありません。
だからこそ何が残せるか、何を伝えることができるか、一人ひとりが自分の思いを声に乗せて、集まってくださった方々にお届けできるよう心を込めて歌いました。
(合唱曲『翼をください』『花は咲く』『ふるさと』)

交流会の後、そのまま真浄寺にて解散式を実施、今回のボランティア活動を終えました。
実質的に活動できたのは2日間という限られた時間の中で、それほど大きなことはできなかったかもしれません。
しかし、自ら志願し、選考を経て選ばれた20名の生徒たちの大きな気持ちや尊い意志は、被災地の方にしっかりと届けられたのではないかと思いますし、そう願ってやみません。
真浄寺を出発して、地震で崩れて形が変わってしまったという見附島を最後に見学してから帰途に就きました。

今回の活動では地元の皆様はもちろん、西本願寺の支援センター、保護者、宿舎のスタッフなど多くの方にご協力やご支援をいただきました。そして、途中で大きな事故やトラブル、怪我などなく、無事に全ての日程を終えることができました。
これもひとえに皆様とのご縁のおかげさまと感謝しております。
ありがとうございました。