世界的に有名なヴァイオリニスト葉加瀬太郎氏が、相愛大学の客員教授に就任され、6月11日(水)に「音楽によるアウトリーチ活動の重要性を考える。」というテーマで葉加瀬先生の活動実績をもとに特別講座をしてくださいました。演奏は、ヴァイオリン専攻の大学院生とサクソフォンアンサンブルの学生です。本校中学・高等学校音楽科の生徒や保護者も特別公開講座を聴講しました。中高生がこのような授業を間近で聞けるのは大変貴重な機会です。
チャイコフスキーやバッハのレッスンに続き、葉加瀬先生のオリジナル曲「エトピリカ」と「情熱大陸」のレッスンでは、曲のできた背景やその時のお気持ちなどをお話し頂き、ますますオリジナル曲への興味が深まる内容でした。実際に葉加瀬先生も弾いて聞かせてくださり、どこを切っても同じで退屈な音楽にならないように演奏しないといけないと説得力のある演奏をしてくださいました。
楽曲のレッスンはもちろんのこと、演奏家としてあるべき姿、人を感動させるにはどういうすればよいかなど様々な切り口からお話し頂きました。驚いたことに、一年に何百回と舞台を踏まれている葉加瀬先生でも毎回緊張されるそうです。ただその緊張感は演奏の質をよくするために持つべきものだとおっしゃっていました。演奏するに当たり、自分がまず舞台の上で楽しんでいないとお客様を感動させることはできない、またアウトリーチをする際、子供だからといって有名な曲を羅列しても子供たちの心はつかめない、子供たちは一番感性が豊かでピュアな気持ちを持って音楽を聴いてくれるのでそこを大事にしないといけないということなど、様々な切り口から講義をしてくださいました。中学生・高校生もこの様な機会を頂き、とても良い経験ができました。
これからも相愛中学校・高等学校音楽科の生徒は、まだまだたくさん学内外で演奏会を行います。この特別授業で体験したことを心の中にしっかり留めて音楽の幅を広げて行ってほしいと思います。
葉加瀬先生、素晴らしい特別授業をありがとうございました。