「沙羅の木だより」第28号


平成30年10月23日


 先週20日(土)午後から、第4回オープンスクールを開催いたしました。今回はご来校いただいた小学生、中学生の皆さんに「Mix Study」と称して、教科と部活動のコラボレーション授業を実施いたしました。例えば、理科&食物部ではサイエンスカフェとして化学の視点を踏まえながらカップケーキを作ったり、英語科&手芸部では英会話を勉強しながら制服マスコットを作ったり、宗教科&書道部では日々の糧を習字で色紙に書いたりなど、趣向を凝らした試みの数々に、小中学生の皆さんが意欲的に取り組んでいた姿が印象的でした。なかでも、体育科&吹奏楽部では、昭和の大ヒット曲「YOUNG MAN」の生演奏に合わせてダンスを踊るという斬新なプログラムだったのですが、見学していたお母さん方も思わず、「Y!M!C!A!」ポーズを一緒に決めておられました。私も40年近く前、何十回(何百回?)もやりました! 同じ時間帯、保護者の皆さまには、相愛大学発達栄養学科の品川英朗教授に「受験生のための食育講座~合格への食事サポート術」をテーマにご講演をいただきました。品川先生には、管理栄養士と歯科医師の立場から、栄養管理を中心に「食事によるストレス解消法と脳の活性化効果」について、朝食やお弁当の内容を具体的にご教示いただき、受験生を持つ保護者の皆さまには、とても参考となったようです。ご来校いただいた小学生・中学生、そして保護者の皆さま方に改めてお礼申しあげます。ありがとうございました。


 さて、後半は19日(金)夜にザ・シンフォニーホールで開催された「相愛オーケストラ定期演奏会」のご報告をいたします。このオーケストラは、大学生と高校音楽科生徒、そして小~高の「ジュニアオーケストラ」の子どもたちからなる、総勢300名のオール相愛オーケストラです。今回が数えて70回目の定期演奏会で、指揮は相愛大学客員教授の尾高忠明さんでした。尾高先生といえば、大阪フィルハーモニー交響楽団の音楽監督としてご活躍の、わが国を代表するマエストロ(巨匠)のお一人です。ホールも指揮者も一流となると、オーケストラの音の響きも出色で、チャイコフスキーの「白鳥の湖」やシベリウスの「交響曲第2番」もすばらしい出来ばえでした。アンコールの「カレリア組曲」では、ジュニアの皆さんから大学生まで全員が舞台に上がり、大人数で楽しく演奏する光景がとても微笑ましく感動的でもありました。尾高先生も「相愛のこのようなシステムは、今や他には見られない」と感慨深くおっしゃっておられました。こんなところにも、相愛学園130年の歴史と伝統が脈々と受け継がれていると実感した夜でした。

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 27日(土)、高校音楽科・中学校音楽進学コースによります「第2回定期演奏会」が本校講堂にて開催されます。

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