「沙羅の木だより」第31号 

平成30年11月12日


 ここしばらく、「小春日和の穏やかな一日でした」とお天気キャスターが話しているのをよく聞きますが、そもそも「小春日和」とは、どんなときに使う言葉なのでしょうか。文化庁の平成26年度「国語に関する世論調査」で、「小春日和」の意味を尋ねたところ、本来の意味とされる「初冬の頃」を選んだ人が51.7%、「春先の頃」を選んだ人も41.7%、その差はわずか10ポイントでした。50代と60代では、他の年代よりも本来の意味である「初冬の頃」を選択した割合が高くなっているのに対し、若い世代では「春」という語の印象に引きずられて、「春先の頃の」といった受け止め方をしてしまう人が多いようです。一方で、「小春日和」という言葉は、文学作品や歌などにもよく用いられてきたので、それらをとおしてこの言葉を知った人もいると思います。例えば、1970年代後半、さだまさしさんの作詞作曲による「秋桜(コスモス)」が、山口百恵さんの歌で大ヒットしました。タイトルのとおり、コスモスの咲く秋が舞台になっており、結婚を翌日に控えた娘とその母親との、小春日和の一日の様子が描かれています。上記の調査よりも40年以上昔の歌ですが、本来の意味を知っている人が多い50代、60代の人々は、この歌のさわり(聞かせどころ)の部分の「こんな小春日和の穏やかな日は♪」から、その意味を学んだ人が多くいることと思います。私も「秋桜(コスモス)」は歌えます。ただし小声で...。ちなみに、同じような日和を北アメリカでは「Indian summer(インディアン・サマー)」、ドイツでは「Altweibersommer(老婦人の夏)」と呼んでいるそうです。

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 現在、「大阪・光の響宴2018」の一環として、「御堂筋イルミネーション2018」が開催されています。大阪のシンボルストリート御堂筋の梅田から難波まで、約4キロメートルの光の道は10年目を迎え、世界記録にも認定されているそうです。また、お隣の北御堂さんでは、人の動きに反応して映像や光に変化が起きる、参加型プロジェクションマッピングなどが連日実施されています。開催時間は、いずれも17:00頃から23:00まで。開催期間は、御堂筋イルミネーションが12月31日(月)まで、北御堂イベントが12月25日(火)までとなっています。ぜひ一度、本町界隈へお立ち寄りください。


 さて、乙女祭も終わり、静けさが戻ってきた校内ですが、13日(火)6限は、高校コーラスコンクールが開催されます。どの学年のどのクラスが金賞を受賞するでしょうか。また、15日(木)は、高3生徒と担任団全員(+私)が着付けを学び、着物姿で御堂筋を優雅に歩きます。きっと貴重な経験となることでしょう。そして、16日(金)6限は、中2英語暗誦大会が実施されます。これもとても楽しみです。「You can do it.」