相愛高等学校 相愛中学校 オフィシャルブログ
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2013年12月20日

2学期 終業式

本日、2学期の終業式を行いました。 

校長先生の2学期終業式の式辞を以下に紹介します。

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終業式式辞

 2学期は行事が目白押しでしたね。ふりかえってみましょう。 

 フェスティバル・ホールが新築されて私は初めて行ったのですが、芸術鑑賞の"レ・ミゼラブル"感動しました。卒業生の青山さんも挨拶に客席まで来てくれましたね。でも往復は暑かったですよね。 

 10月の乙女祭、私にとって女子高の文化祭は初めてですので、あの華やかさには圧倒されまたね。そして、高2はシンガポール修学旅行、初めての海外修学旅行を試みたのですが心配は無用なことでした。 

 中2英語暗唱大会高3きもの着つけ教室御堂筋時代行列と続き、何度も記念写真におさまり、うれしい限りでした。 

 高2の乙女コンサート電子オルガンライブ輝くソリストの集い室内楽演奏会には感動しました。相愛の音楽科のレベルの高さを存分に味わうことのできる機会でした。 

 お内仏報恩講成道会は導師と法話を担当しましたので、いつものお寺での法要とは勝手がちがい、私も緊張の連続でした。 

 暑い夏が長く、秋は足早に過ぎていき、気付けばもう明後日は冬至ですね。


 さて、今日の終業式にあたり準備した式辞は、12月14日付けの相愛フェイスブック(以下FB)の記事に関してです。 

 この記事は、11月29日(金)の昼休みに200人の生徒・教職員が校庭に集まり、200人で人文字づくりに挑戦した撮影秘話というか、苦労話を掲載したものでした。みてくれた人も多いことと思います。

 11月の最終週に相愛のFBは「200いいね!」を達成。そこで29日(金)の昼休みに生徒・教職員が校庭へ出て人文字で200の数字を作り、7階から上辻先生が写真を撮るというものでした。できあがるまでの様子がHPには「いいね、200ありがとう!」の撮影風景として紹介されたのです。大変楽しく見せてもらいました。そして、この撮影風景が語ってくれることが2つあることに気付きました。

 一つ目、最初は3人の教員と一番のりの生徒からのスタートです。「企画だおれになるのかなぁ(不安)」のつぶやきもあります。200人集まってくれないと文字にはならないのです。つまり、文字の完成がゴールだとすれば、ポツポツと昼食の後集まり始める生徒の数が増え完成に向かう過程が、努力を表す様子として手にとるようにみえます。この努力は一人でいくら努力してもおよびません。協力によってのみ成り立つのです。力を合わせることが、コツコツ努力を積み重ねて完成を目指す作業と重なりあい、これこそが教育だと気付かされました。

 二つ目、位置によって見えるものに違いがあることです。 

 校庭にいる私に見えるものを挙げてみましょう。半透明のガムテープで地面に指示されたポイント。「寒い!」の声、日向と日影の温度差の大きい、風の冷たい日でした。私が手に握っている94番の札、この札配りをなさる太田先生。連絡役の木下先生。生徒たちのかたまり。 

 さて、7階でカメラを構える上辻先生に見えるものは何でしょう。だらだらと緩慢に動く生徒。遠まきに傍観者的に立つ生徒の集団。校舎に残る生徒に向かって「おいで~」と呼ぶ声。「もう少しで文字になるのになぁ。昼休みが終わってしまう。早くして!」と焦り気味の上辻先生。「完成!やったぜ成功」の喜び。 

 私は校庭にいましたから全体像は判りません。当然です。こうして撮影風景をコマ送りのように見せていただくから、その場にいなくても見えてくるものがあったことに気付かされたのです。


 日々の糧、23日朝にはこうあります。

 『自分を中心に世の中はまわっていないのに、

  自分を中心にしか考えられないのが私である

  自分に都合のいい人を良い人だといい、

  自分に都合のわるい人を悪い人だというのが私である

  自分の判断と、正しい判断とは必ずしも一致しないのだ

  自分を見つめるもう一人の自分をもちたい』


 校庭にいた私にしか見えないものも確かにあります。が、それがすべてではありません。7階からファインダー越しに眺めている上辻先生の目には、私がどこに立っているかより、200人の人文字のふぞろいの方が気になったでしょう。日々の糧は、自分の判断と正しい判断とは必ずしも一致しないことを指摘しています。だから、自分を見つめるもう一人の自分とは、自己と少し距離を置き、自分の考え方や行動のあり方を客観視できる能力と、人間としての幅を持つように、また、そういう視点を備える努力をしてみようと教えてくれているのです。

 たとえば、相手の身になって考えるという態度、他人の意見に耳を貸す行為、自らの主張を横に置いてもう一度ことの顛末を反すうしてみる姿勢・・・などがこれにあたります。

 まもなく暮れようとしている今年を振り返る時期でもあります。一度試してくれるとうれしいです。

 以上をもって二学期終業式の式辞とします。


相愛中学高等学校

校長 安井大梧



式辞の後は、2学期にクラブや英検で優秀な成績を収めた生徒に表彰をしました。   

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生活指導係の竹内先生より、冬休みの生活に関する注意。

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終業式後、中高生徒会役員選挙

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校庭で頭髪検査をし、各教室に戻り大掃除、HRをして2学期を終了しました。


明日から、冬休み期間の補習や進学ゼミが始まります。また、三者面談も行います。 

寒い日が続きますが、体調を崩さないように気をつけてください。


広報部 上辻

2013.12.20
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