8月24日(火)合評会が終わり、あっという間に夏休みが終了しました。
合評会は前に貼り出された受講生全員の作品を一同で見て、教師が各作品の講評をするものです。
制作中は自分の作品を50cmほどの距離で見ている訳ですが、大学受験の作品審査では2m~3m程度離れたところから判定をしています。作品を少し離れたところから見ると、まずは画面とレイアウトされたモチーフの関係が適切かどうかが気になります。つまり構図が良いか悪いかという大雑把なレベルです。これが合否の第一関門になります。
次に見えてくるのが、かたちの良否でしょう。全体のかたちや部分のかたちが不確かだと、落とす入試の場合はここでお終いです。
そして最後に色調の表現が目に付いてきますが、ここをクリアすれば合格です。ただし、私がデッサンに求めているのは、「細部」の表現です。しかし、絵を鑑賞する時や実技入試で大学の先生方が合否を決める時には見えてこないもの(認識していないもの)です。ここがおもしろいところで、「細部」は認識していなくとも、その人の無意識に反映されています。だから描かれたものに存在感が感じられるデッサンになるのです。
次の講習は12月です。
美術科