「沙羅の木だより」その5

令和元年5月13日

令和となって、はや2週間が経過しようとしています。世は「令和商戦」真っ盛りで、デパートやスーパーでは、令和の文字や縁起物をあしらった食品や文房具など、次々登場しています。大型連休中、大阪ミナミの人混みの中で、「令和」と描かれたTシャツを着た男性の姿も見かけたのですが、通行人の注目を一身に浴びていました。

ところで、祝日である天皇誕生日といえば、平成の30年間は12月23日となっていました。令和の時代はどうなるのか、調べてみたところ、すでに祝日法が改正され、新しい天皇陛下の誕生日である2月23日が祝日になることが決まっています。上皇さまの誕生日は12月23日のため、「平成最後の天皇誕生日」は2018年12月23日でした。つまり、2019年はカレンダーのうえでは、天皇誕生日がない年になります。それにあたる祝日がないからということで、1948年の祝日法の施行以来、初めてのことだそうです。ちなみに、2020年2月23日は日曜日のため、24日が振替休日の三連休となります。

さて、このたび、相愛中学校・高等学校は、国連グローバル・コンパクト(UNGC)に加盟いたしました。本校では、仏教の教えにもとづく「自利自他」と「共生」の本質を主体的かつアクティブに探究する学びを提供し、未来社会を生きる生徒一人ひとりの個性あふれた人間力(キャリアデザイン能力)をはぐくみたいと考えています。現在、国際社会では「誰一人取り残さない」世界をめざし、2015年国連サミットにおいて「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」が掲げられ、UNGCがこれを推進しています。本校は、昨年度末にUNGCへの加盟が承認され、中高としては全国で5校目の加盟団体となりました。131年にわたり、大阪の「御堂筋」という世界に誇るビジネス街の中心地で、「北御堂さんの学校」として親しまれてきた本校の特色ある教育に、SDGsをコンセプトにした学びが新たに加わります。生徒の皆さんが人と人とのつながりの中で、積極的に探究・貢献していくことで、「自分の学びや努力は必ず誰かを幸せにする」という意識が心に響き、将来、豊かな社会形成に寄与してくれることでしょう。

そこで、今回のUNGC加盟を記念して、SDGsピンバッジをすべての生徒および教職員に配付いたしました。登下校時、このピンバッジを制服に付け、誇りを持って、より充実した学校生活を過ごしてほしいと念願しています。相愛中学校・高等学校は、「SDGsで世界の学びを SDGsで地域社会のために SDGsで私の未来を輝かせる」を合言葉に、新たな学びにチャレンジしてまいります。

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