2月16日(火)のホームルームの時間に、現在盲導犬と生活している相愛の卒業生の浅井さんに講演をしていただきました。

 

 浅井さんは、盲導犬を利用し始めて4年半になります。浅井さんは、角膜の病気で30歳を過ぎてから少しずつ視力が落ち、全盲になったのは2年前とのことで、光を全く感じなくなったそうです。

 

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 浅井さんは、カメラを身体に装着して、盲導犬との生活を動画に収めて下さいました。駅のホームや地上がいかに危険なのかが分かりました。盲導犬だけではどうすることもできない状況にぶつかることも多々あります。どういう時が困難で、逆にどういう場合はさほど困難ではないのかなど、色々と視覚障がいを持つ方の立場になって感じることができ、とても勉強になりました。実際にこの動画を見ることで、盲導犬の利用者がどのような状態なのかを知ることができたため、私たちが具体的にどのようにして手を貸すことができるのか等、理解できる部分が増えました。

 

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 視力がなくても、できることはたくさんあるそうです。家では難なく包丁を使ってお客さんに料理を振舞うこともできますし、ウクレレを奏でて踊りに合わせて歌ったりすることもできます。

 

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 浅井さんの素晴らしいところは、それだけではありません。最も感銘を受けたことは、彼女の明るさとポジティブさです。全盲になったからこそ出会えたかけがえのない人々や、人の役に立つことができたことなど、成し遂げられた様々なことを誇らしく語ってくださいました。例え自分が望んでいない道に進むことになっても、その道はその道で自分にとっては正解の道。その道をワクワクしながら進もう、という教訓を伝授してくださり、これから受験生になる生徒たちにとってはとても励みになる言葉でした。

 

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 また、周りの目が気になって声を出せないでいる生徒たちに向けて、「しっかり声を出して意思表明をしよう」と、説得力のあるバックグラウンドのエピソードを交えて伝えて下さいました。

浅井さんの言葉はどれをとっても深みがあり、明るい未来への希望を抱かせてくれるとても貴重なものでした。

 

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高2学年団