「沙羅の木だより」第45号


平成31年3月5日


 3月2日(土)、相愛高等学校第71回卒業証書授与式を挙行いたしました。ご多用のなか、多くのご来賓・保護者の皆さまのご臨席をいただき、無事つつがなく式を執り行うことができました。これもひとえに、関係の皆様方のご支援の賜物と深く感謝申しあげます。たいへん穏やかな晴天のもとで卒業生を送り出すことができ、晴れ男校長の面目躍如、とてもうれしく思うと同時に安堵しております。大きな声では申しませんが、2月28日に前任校の卒業式があったのですが、その日は「雨」でした。


 校長として、これまで何度となく卒業式を経験してきた私ですが、相愛ではまったく初めての卒業式でしたので、前夜は緊張で眠れないかと心配しましたが、気がつけば爆睡でした。式当日は、開会のことばに続いて、まず学園歌斉唱を行ったのですが、大木惇夫作詞、山田耕筰作曲の相愛学園歌は格調高く、全体的に音がかなり高めの曲であることから、特に男性は相当の歌唱力が必要とされます。私もSOAI愛を込めて一生懸命に歌いあげましたが、例によって、高音部で声が裏返ってしまいました。卒業証書は、卒業生一人ひとりにアイコンタクトを送り「おめでとう!」と授与いたしました。笑みを浮かべながら受け取る卒業生もいれば、動作がカッチカチの卒業生もいて、それぞれの個性がよくにじみ出ていました。でも、卒業生全員がキラキラ輝いていました。


式辞では、卒業生の皆さんが今後の人生を歩んで行くうえでの参考として、「四季の心」という、はなむけの言葉を贈りました。その内容は、「人と接するときには春の心で」、「物事に挑戦するときには燃えるような夏の心で」、「考え判断をくだすときには澄み切った秋の心で」、「自分自身を振り返るときには厳しい冬の心で」というもので、春夏秋冬それぞれの季節を表す心をぜひ持つようにとお話ししました。また、失敗を恐れず、あきらめないで自分の夢を追い続けること、そして、家族をはじめこれまでお世話になった人々へ、「ありがとう」の気持ちを伝えることもお願いしたところです。式辞は、もちろん校長自らが長い時間をかけて、「ああでもない、こうでもない」熟考に熟考を重ね作りあげた、全2824文字からなる長編大作です。昔の式辞は、校長が筆をとって奉書紙にツラツラと書きあげていたものですが、さすがに昨今は、パソコンとプリンターを使うので、文案さえ固まればあとは早いものです。
次は中学校の卒業式、3月16日(土)です。式辞はまだ完成していません。


 最後にご報告です。3日(日)、大阪メトロ本町駅構内で開催された「雛祭りコンサート」に中高吹奏楽部が出演しました。「レールウェイ」や「おどるポンポコリン」などバラエティに富んだ曲が演奏されましたが、私がいちばん感動したのは、美空ひばりさんの「川の流れのように」でした。吹奏楽部第8回定期演奏会が23日(土)本校講堂で開催されます。13時半開演です。

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