「沙羅の木だより」その1


平成31年4月2日


 新年度がスタートしました。私の相愛中高での1年は、ほんとうに「アッと驚くタメゴロー~!」、まるで「夢の超特急ひかり」並みのスピードで過ぎ去っていきました。素直でやさしく、友だち思いの生徒たちと、親切・丁寧、熱心な教職員に恵まれ、充実した楽しい日々を過ごさせていただいています。おかげさまで「沙羅の木だより」は、48号までアップすることができました。これもすべて、ご愛読いただいた皆さま方のお力添えの賜物と、深く感謝申しあげます。年度は替わりましたが、引き続き、全世界の皆さまに「沙羅の木だより」をとおして、徒然なるまま、あんなこと、こんなことなどお伝えしたいと考えています。この1年もどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、4月1日お昼前、平成に代わる新しい元号が「令和(れいわ)」と決まりました。令和は、万葉集の梅の花の歌、三十二首の序文にある「初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やはら)ぎ、梅は鏡前(きやうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(かう)を薫(かおら)す」から引用したものだそうです。この令和は、645年大化の改新で知られる「大化」以降、248番目の元号となるもので、中国古典ではなく、日本の古典から採用されたのは、令和がはじめてということです。安倍晋三首相は、新年号に込めた願いを「悠久の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然。こうした日本の国柄を、しっかりと次の時代へと引き継いでいく。厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人ひとりの日本人が、明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたいとの願いを込め、令和に決定した」と語っておられます。「令」という漢字が元号に使用されるのは今回が初めてだそうですが、「和」という漢字は「昭和」をはじめ、今まで20回使われてきたとのことです。巷では、「安」や「永」ではと予想されていましたので、令和と聞いて多くの国民が意外に思ったのではないでしょうか。ちなみに、私、安居健治としては、「安健」や「安治」になったらどうしよう、と、ちょっぴり期待しておりました。

 天皇退位に伴う改元は憲政史上はじめてとなり、元号を改める政令は即日公布され、皇太子さまが新天皇に即位する5月1日に施行されます。令和の時代が、明るく希望に満ちた日々となることを期待したいものです。

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 相愛中高では新しい教職員を迎え、2019年度の準備も着々と整いつつあります。中高合同の入学式を4月5日(金)10時から、本校講堂にて執り行います。当日の天気予報は、もちろん「晴れ」です。気温も上昇して、サクラも見ごろとなることでしょう。入学式にふさわしい穏やかな日和になりそうです。式辞もようやく完成いたしました。