「沙羅の木だより」その9


令和元年6月6日


 相愛学園(相愛大学・相愛高等学校・相愛中学校)は、浄土真宗のみ教え、親鸞聖人の精神を「建学の精神」とする浄土真宗本願寺派(西本願寺)の関係学校法人によって組織されたグループである龍谷総合学園に加盟しています。宗門に関係する学校が、総合的施策の研究、教育に必要な情報収集・調査、国際化社会への対応、財政基盤の確立をめざし、各学園に共通する事業を協力的に推進することを目的として、1995(平成7)年に創立されました。加盟法人数24学園、さらに教育機関数70校という構成は、国内最大の学校グループです(2019年6月現在)。


 去る6月3日(月)、龍谷総合学園の2019年度第1回総会が、広島市において開催されました。全国を6つのブロックに分けて、持ち回りで総会を担当するのですが、昨年度は近畿ブロックの担当で、相愛学園が当番校としてお客さまをおもてなししたところです。


 朝、山陽新幹線に乗って広島市へと向かったのですが、ずいぶん長く生きてきたのに、実は、広島に降り立ったのは今回が初めてでした。岡山と山口には、これまで何度か訪れたことがあるのですが、なぜか広島だけはご縁がありませんでした。予想どおり、広島駅周辺は赤一色に染まっており、至るところにカープ坊やが存在感を示していましたが、同じことは名古屋駅でも、横浜駅でも過去に経験したことです。広島の代表的土産の「もみじまんじゅう」や、広島発祥の企業カルビーの「かっぱえびせん」など、ここでしか買えない「ご当地限定」土産が所狭しと並んでいました。ちなみに、カルビーという企業名は、カルシウムの「カル」とビタミンB1の「ビー」を組み合わせた造語だそうですね。また、広島といえば「MAZDA」ですが、マツダスタジアムの愛称にもなっている「Zoom-Zoom」は、日本でブーブーという、クルマの走行音を表す子ども言葉を、英語でズームズームと言うそうです。皆さんご存知でしたか。しかし、街を走るクルマはマツダ車ばかりと思いきや、案外プリウスが多かったのは意外でした。


 翌4日(火)は、貸し切りバスで尾道市へ向かい、フィールドワークを行いました。尾道は「映画の街」として有名で、1980年代に制作された大林亘彦監督の「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」は「尾道三部作」としてよく知られています。「坂の街」の上り下りは少々ハードでしたが、千光寺山の展望台から見た景色は絶品でした。麵食いの私(面食いではありません)は、当然尾道ラーメンを食しましたし、バスガイドさんお勧めの「はっさく大福」もいただきました。そして土産は、やっぱりもみじまんじゅうでした。
今回は、残念ながら原爆ドームや広島平和記念資料館には行けなかったので、近いうちに必ず訪れてみたいと思っているじゃけんのう。

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