「沙羅の木だより」その10


令和元年6月12日


 令和元年、最初の梅雨入りは、5月14日に奄美地方からはじまり、その後、沖縄、九州南部が梅雨入りし、6月7日には東日本から東北南部まで梅雨入りしました。近畿地方も平年だと、とうに梅雨入りしているはずなのですが、九州を除く西日本は、まだ梅雨入りをしていません。予報によると、6月14日~15日に本州南岸を低気圧が通過することで雨が降るそうですが、その後は晴れの日が続くようで、西日本の梅雨入りは6月20日以降ということになるとのことです。

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 近畿などで梅雨入りが特定できなかった年が、過去に1回だけあるそうです。それは、昭和38年(1963年)の近畿と四国です。この年は、春先から初夏のような晴天が続き、7月中旬に大雨が降り、まもなく真夏の天気になったため、近畿と四国は「梅雨入りは特定できない」ものの、「梅雨明けは7月13日」となりました。いつ梅雨に入ったのかわかりませんが、梅雨が明けたのは7月13日ということです。昭和38年を除くと、梅雨入りが遅かったのは、昭和42年(1967年)です。昭和42年も、春先から初夏のような晴天が続き、7月上旬に大雨が降り、まもなく真夏の天気となって7月13日に梅雨明けとなりました。


 昭和42年の大雨以外にも、気になるデータがあるそうです。今年は、45年ぶりに東北が近畿より先に梅雨に入りましたが、その45年前の昭和49年(1974年)も夏は不順な天気だったようです。そして、現在、東部赤道域の海面水温が平年より高くなる「エルニーニョ現象」が発生しています。エルニーニョ現象が発生すると、西太平洋熱帯域の海面水温が低下し、西太平洋熱帯域で積乱雲の活動が不活発となり、日本付近の夏は、太平洋高気圧の張り出しが弱くなり、気温が低く、日照時間が少なくなる傾向があります。また、西日本の日本海側では降水量が多くなる傾向があります。


 今年、すでに西日本各地は、梅雨入りが遅れたことにより、水不足となっているそうです。このため、渇水対策が重要になっていますが、自然はどこかでバランスをとる傾向があり、雨が少ない期間があると、それを補うかのように雨が多い期間があるので、油断できません。今年の梅雨は、最新の気象情報に注意したいものです。


 うれしいニュースをお知らせします。中学バレーボール部が市の大会で見事3位となりました。高校バレーボール部が府の大会でベスト16入りし、4年連続近畿大会出場を決めました。高校新体操部が近畿大会団体3位となり、7月国体近畿ブロック大会に府代表として2名が出場します。器械体操部中3の2名が、6月22(土)の全日本体操競技種目別選手権大会に、あん馬とゆかでそれぞれ出場します。皆さんよくがんばりました。おめでとうございます!