「沙羅の木だより」その13
令和元年7月1日
G20大阪サミットも無事終了し、大阪の街に平常が戻ってきました。ネット情報によると、期間中、本町3丁目のセントレジスホテル大阪には、ブラジルのボルソナロ大統領とエジプトのシーシー大統領が宿泊したとのこと。同ホテルは高級ホテルながら規模がそれほど大きくないことから、欧米国以外の首脳の宿舎になるのでは、という私の予想が見事に的中しました。それでも、大統領一行がホテルから出入りする際には、たくさんの警察官と警察車両が本町通や御堂筋一帯を埋め尽くし、一般車の通行を一時制限するなど、実にものものしい警戒ぶりでした。
しかし、この本町の状況をはるかに上回る超厳戒態勢が敷かれていたのが、アメリカ合衆国のトランプ大統領の宿舎「帝国ホテル大阪」や、ロシアのプーチン大統領の宿舎「リーガロイヤルホテル」、中国習近平国家主席の宿舎「ウエスティンホテル大阪」周辺でした。テレビのニュースやワイドショー情報によると、これら3国は、警備上の理由から高級ホテルを全館貸切ったそうで、あたりは数メートル間隔で、おびただしい数の警察官が立っていました。何かと話題の多いアメリカ大統領やその専用車「キャデラック・ワン(別名ビースト)」を一目見ようと、帝国ホテル大阪の前には大勢の人々が集まったようです。ホテル側も各国要人を受け入れるにあたって、ホテル内の改装に着手したそうで、なかでもリーガロイヤルホテルでは、2億円を投じてロビーのじゅうたんを一新したり、イギリスのメイ首相の宿舎「ホテルニューオータニ大阪」では、スイートルームの壁紙を和風に改装したそうです。
いずれにしても、嵐のような数日間は過ぎ去りました。サミットに携わった関係者の皆さま、全国から応援に駆け付けた各県警の警察官の皆さん、ほんとうにお疲れさまでした。
G20大阪サミットが大過なく幕を閉じ、相愛中高にも5日ぶりに生徒の皆さんが帰ってきました。校内のあちらこちらでは、「久しぶりぃー」「元気ぃ―」とハグし合う生徒がいたりして、皆さん再会を喜んでいました。期末考査直前ということで、臨時休校中は格好のテスト勉強期間となったことでしょう。充実した日々を過ごしたかどうかは、答案用紙を見ればわかるかな?
さて、相愛中学校では「総合的な学習」の時間に、茶道や華道・着付けなど、和の文化に親しむことができるのですが、今日は先生方を招いてのお茶会が和室で開かれました。私も参加し、甘いお菓子と生徒の皆さんが真心こめて点ててくれた、ちょっぴり苦くておいしいお抹茶をいただきました。中2の皆さんは4月に習い始めたばかりなのだそうですが、お茶の先生も、「この子たちは上達が早いです」とほめておられました。勉強以外、いろんなことにチャレンジする相愛生をとても誇りに思います。でも、久々の正座はシビレマシタ!