「沙羅の木だより」その19


令和元年8月7日


 昨日6日(火)に宮崎県に上陸し九州を北上した台風8号は、朝鮮半島を北北西に進んでおり、日本列島から離れつつあります。ただ、台風に向かって湿った空気が流れ込むため、今日7日(水)も西日本を中心に不安定な天気が続くようです。また、大型の台風9号はフィリピンの東にあり、明日8日には沖縄の南に進む見通しで、沖縄は雨が降りやすく、雷を伴うところもありそうです。昨日発生した台風10号は、マリアナ諸島付近を北上していて、今後も発達しながら北上を続け、台風が予報円の中心を通った場合、日本列島に影響を及ぼす恐れがあるということです。トリプル台風が接近、通過後は太平洋高気圧が再び強まり、8月後半も猛暑が続くそうです。トホホ


 それにしても、今年の夏は「アツい!」。去年も一昨年も、同様に暑かったと思うのですが、年齢とともに暑さが身に染みスギる今日この頃です。


 そんな猛暑の中、昨日から高校特進コース(1~3年)恒例の「学習合宿」が始まりました。朝10時、JR王寺駅に集合したのですが、生徒の皆さんはまるで海外旅行へでも行くように、大きなキャリーケースをゴロゴロしながら集まってきました。ケースの中身は4泊5日分の学習用品、つまり、教科書、問題集、参考書、辞書類などがぎっしり詰まっていて、その重さは相当なものでした。ホテルのマイクロバスに分乗して、一路信貴山まで向かい、ホテル到着後は荷物を置いて、近くの朝護孫子寺に参詣しました。

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 信貴山朝護孫子寺の公式ホームページには、「今から1400年ほど前、聖徳太子が物部守屋討伐に向かう途中、この山で戦勝祈願をしたところ、毘沙門天が出現され必勝の秘法を授けられた。その日は寅年、寅日、寅の刻。太子はその後、ご加護で勝利し、自ら天王のご本尊を刻み伽藍を創建、信ずべき貴ぶべき山『信貴山』と名付け、以来、信貴山の毘沙門天王は寅に縁のある神として信仰されている」とあります。また、「醍醐天皇のご病気のため、勅命により命蓮上人が毘沙門天王に病気平癒の祈願をしたところ、天皇のご病気はたちまちにして癒えた。よって、天皇、朝廟安穏・守護国土・子孫長久の祈願所として『朝護孫子寺』の勅号を贈られた」ともあります。


 境内のあちこちに寅のモニュメントが置かれている、タイガースファンにはよく知られたお寺で、合宿の無事をお念じ申しあげた後、ホテルに戻り開校式を行いました。私からは、「仲間と寝食をともにしながら、生涯で最も密度の濃い5日間を健康に過ごしてください」「せっかくの機会、先輩や後輩いろんな人と話をしてください」と激励の挨拶をしたところです。
食事と入浴以外はすべて学習時間で、花火大会もかくし芸大会も一切なしのガチ合宿です。疲れが出始めるころを見計らって、お約束の「甘いモノ」をクーラーボックスにいっぱい詰め込んで、陣中見舞いに行きまっせぇ。