「沙羅の木だより」その20


令和元年8月19日


 残暑お見舞い申しあげます。先週は夏休みをいただきまして、今日久しぶりに出勤したのですが、道に迷うことなく、無事学校まで来られました。お盆の時期に台風10号が接近して、各方面に大きな影響を及ぼしたところですが、実は15日(木・終戦の日)午後、大阪国際平和センター(ピースおおさか)主催の平和コンサートで、本校音楽科の中高生が合唱を披露することになっていたのですが、台風接近により残念ながら中止となってしまいました。西日本の各地では、お盆や終戦の日に合わせた夏祭りや追悼式典、花火大会などの中止が相次いだようです。


 また、この台風10号の周辺から吹き込んだ暖かい空気が流れ込んだ影響で、北陸や東北の日本海側では山を越えて暖かい風が吹き降ろす「フェーン現象」が起きてかなり気温が上がりました。新潟県胎内市で40度7分を観測し、今年の全国最高気温を更新、新潟県内は二日連続の40度超えとなりました。気象庁によると、15日は全国926カ所の観測地点のうち78カ所で猛暑日(最高気温35度以上)、419カ所で真夏日(最高気温30度以上)となりました。新潟県長岡市で40度6分、山形県鶴岡市で40度4分、石川県志賀町で40度1分と、いずれも史上最高を更新したそうです。このような状況が続けば、40度を超える最高気温の場合の定義、つまり「〇〇日」という名前が新たに付けられる可能性が十分にありそうです。人間の体温を上回るような危険な暑さも、異常気象の一つなのかもしれませんが、いずれにしても、熱中症には十分な警戒が必要で、水分や塩分のこまめな補給を心がけるとともに、屋内にいる場合も冷房を適切に利用するなどして十分な対策をとりたいものです。わが家も、今夏はクーラーを「おやすみモード」にしたまま寝るようになりました。おかげで毎晩熟睡できていますが、なぜか、近頃はめっきり「夢」を見なくなりました。好奇心や願望が薄く弱くなってきたから、つまり、加齢現象の一つなのでしょうか、私と同世代の昭和中期人間の皆さん、いかがですか?


 さて、17日(土)・18日(日)の二日間、天満橋のOMMビルで「大阪私立学校展」が開催されました。「私学の魅力がまるわかり!」と称して、毎年この時期に行われている私学展で、大阪の全私立の中・高の入試担当者が一堂に集結して、個別の進学相談や各校のパンフレット配布、制服展示などが行われました。両日とも1万人をはるかに超える入場者があり、たいへんな盛況ぶりでした。相愛ブースにも、たくさんの小中学生や保護者の皆さまにお越しいただき、ありがとうございました。私も説明役を買って出て、本校の魅力や特色について熱弁を奮わせていただいたころですが、おかげで、今朝はのどが枯れてしまって声が満足に出せない有様です。これもまた、加齢現象?

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