「沙羅の木だより」その22


令和元年8月27日


 昨日8月26日(月)始業式が行われ、第2学期がスタートしました。本校は冷暖房完備の講堂があるので、快適に諸行事を実施することができます。他校は体育館で始業式を行うところが多いのですが、猛暑の中、数百名の生徒を冷房設備のない体育館に集めるのは無理があり、熱中症予防の観点から、放送で第2学期始業式を行う学校も増えてきました。校長講話では、一日も早く「早寝早起き」モードに切り替えること、悩みごとやトラブルがあれば家族や先生に打ち明けること、3年生は最後の一人の進路先が決まるまでチーム相愛一丸となって試練に立ち向かうこと、の3点をお話ししたところです。そのあとの賞状伝達では、新体操部、器械体操部、バレーボール部、書道部、吹奏楽部など、大勢の皆さんに賞状を授与いたしました。夏休み中もクラブ等、さまざまな活動で相愛生が活躍してくれました。うれしい限りです。


 さて、前々号で「近頃めっきり夢を見なくなった」ことをお伝えしましたが、今号では夢について少し触れたいと思います。


 神経生理学においては、睡眠中に脳が見聞きした情報を例えば「中学校時代」、「高校時代」、「友だち」、「家族」、「恋愛」などジャンルごとに整理するそうです。ジャンル分けされた記憶の倉庫から引き出したり、まとめたりの作業を脳が睡眠中に行っていて、その過程を脳内で再生しているのが夢だと言われています。いわば、自分だけが見ることのできる「個人的なドキュメンタリー映画」のようなもので、体験したことや実際に目にしたものが断片的に組み合わされ、脳内でストーリー化していくそうです。ただし、子どもはテレビ、絵本、漫画等の外部刺激に夢の内容が左右されやすく、実体験以外の映像や想像などの要素でも、それらが組み合わさり夢になることがあるとのこと。そう言えば、私が小学生の頃、バルタン星人やゼットンが夢の中によく登場しました。これが自我の確立する高校生以上になると、日常の実体験をもとに、より日常に近い内容で夢が構成されると言われています。私はクラシックが趣味で、20代の頃よく演奏会に出かけていたのですが、その当時、自分がオーケストラの一員になってトランペットを吹いている、ふりをし続けるという"けったいな"な夢をときどき見ました。吹けないことがバレそうになって、ピーンチ!で、いつも目が覚めたのですが、これは、心理学的にどういうことを表しているのでしょうか?


 夢を見るのは眠りの浅いときと言われていますが、夢を見る理由については現在のところ不明だそうです。いずれにしても、近頃の私は熟睡できているのでしょう。でも、バルタン星人やトランペットともずいぶんご無沙汰で、ちょっぴりさみしい気もするような、しないような、今日この頃です。

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