「沙羅の木だより」その23
令和元年8月30日
今日のお昼ご飯は、近くのコンビニでざるそばと辛子明太子おにぎり、そして、ジャスミン茶を買って校長室でいただきました。残念ながらおかかは品切れでした。コンビニおにぎりはおいしくなりましたが、①②③で開封するとき、いつも海苔が破れてフィルム内に残ってしまうところは改善の余地ありですね。
それはともかく、私はジャスミン茶が大好きでペットボトルをよく購入するですが、この世にジャスミン茶なるものが存在することを知ったのは、大学2回生のとき家庭教師先でした。当時、私は運動が苦手という小学1年生の男子を週に2日間、3時間の前半は近所の公園でなわ跳びやキャッチボール、後半は子ども部屋で学習教材を使って国語や算数を教えていました。名前はツネオくんといって、3歳年下のかわいい妹がいる二人兄妹の長男でした。ツネオくんは、いつも口癖のように「ぼくは大きくなったら歯医者さんになるんだ」と言っていたので、ある日、お母さまにそのことを伝えたところ、「主人が歯科医なもので」とのこと。道理でお庭が広いんだ。また、「ぼくのおじいちゃんは戦艦大和に乗っていたんだ」についても尋ねると、「そうなんです。義父は大和からの生還者の一人なんです」とのこと。子どもを信じることの大切さ、教育の原点を私が学んだ瞬間でした。
毎回、勉強が終わるとおやつを出していただいたのですが、コーヒーとケーキの日もあれば紅茶とクッキーの日もあり、オンボロ寮の貧乏学生だった私には最上のひとときでした。ある日のこと、上品な湯呑に透明感のあるお茶らしきものが入っていたのですが、一口含むと、それは人生で初めて経験する、良い香りのとてもおいしいお茶でした。そこでお母さまに、「これはなんというお茶ですか」とお尋ねしたところ、「ジャスミン茶です」と教えていただきました。これがジャスミン茶との初めての出会いで、以来、私はジャスミン茶の虜と化してしまったのです。ちょうどその頃、杏里の『オリビアを聴きながら』という曲が流行っていて、深夜FMラジオから「ジャスミン茶は 眠り誘う薬 私らしく一日を 終えたい こんな夜♪」とよく流れていたことも、今では昔むかしの懐かしい思い出です。
あれから40年の歳月が流れました。7歳のツネオくんも立派な紳士(おじさん?)に成長していることでしょう。果たして、初志貫徹し歯科医になっているのかどうか、6チャンネルの優秀な探偵さんに調べてもらいますか。
最後にお知らせです。来る8月31日(土)と9月1日(日)、兵庫県立芸術文化センターで開催される『佐渡裕とスーパーキッズオーケストラ(SOK)2019』に、高校音楽科1年の二人がヴァイオリン奏者として参加します。SOKは日本を代表する指揮者、佐渡裕さんが手塩にかけて育てあげた元気いっぱいのオーケストラです。私も西宮北口に行きます。とても楽しみです。