「沙羅の木だより」その35


令和元年11月6日


 11月3日(日・祝)、令和初の「乙女祭」は暑くなく寒くなくの穏やかな気候のもと、在校生のご家族の皆さま、卒業生、そして小・中学生、その保護者の皆さまなど、ほんとうにたくさんの方々にご来場いただきました。この場を借りまして、厚くお礼申しあげます。相愛生のいきいきと活動する姿や、ほんわかした学園の雰囲気を実感していただけたのではと思っております。育友会の皆さまには、今年も飲食やバザーでたいへんお世話になりました。うどんやフランクフルトはおいしかったですし、バザーも大盛況でした。また、同窓会の皆さまには、「相愛の歴史DVD」を上映していただき、131年の伝統の重みがひしひしと伝わってくる感動作でありました。このように、関係者の方々のお力添えを頂戴しながら、2019乙女祭は無事終了することができました。皆さまほんとうにありがとうございました。そして、お疲れさまでした。


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 さて、本離れが言われて久しい今日この頃。朝夕の通勤電車内の様子は、私が見る限りスマホを触っている人が5割、居眠りをしている人が2割で、読書をしている人は数名程度。現在の私は2割の内の一人ですが、それでも以前は車内で文庫本をよく読んでいました。ここ数年、通勤時に読書をしなくなった理由は、老眼の進行により小さな活字が読みづらくなってきたからです。気力・体力の衰えからか、最近は上瞼と下瞼がランデヴーすることも多くなりました。まあ端的に申しまして、加齢現象の一つでしょうか。


 全国30大学の約1万人を対象に行われた、ある読書調査によると、読書時間の平均は1日30.0分で前年より6.4分増え、48%の人が読書時間0分だった一方で、読書時間が60分以上の人が26.7%いて、読書をする人としない人で分かれている現状です。大学入学以前、小学校高学年で読書を全くしなかった人は16.4%にとどまるが、中学校時代は20.9%が、高校時代は31%が全く読書をしなかったそうです。一方で、小学校高学年では、54.1%が一日に30分以上読書をしていたが、高校時代に30分以上読書をしていたのは33%に減り、小学校の高学年が読書時間のピークで、中学・高校と読まない人が増えていることがわかります。高校時代に全く読書しなかった人の72.7%が、大学生になっても読書をしないと答えています。小学校では読んでいたのに、中高大と進むにつれ、本離れがいっそう顕著になっているようです。本からいろんな知識や教養を得ることができますし、本を読むことで夢やロマン、あこがれなどを抱くことも可能です。自戒の念を込めて、どんどん本を読みましょう。


16日(土)午後1時半から、高校音楽科・中学校音楽科進学コースによる「第3回定期演奏会」が開催されます。今回のフィナーレは、様々な楽器・コーラスが織りなす、シベリウスの交響詩「フィンランディア」です。ぜひ、本町4丁目まで足をお運びください。詳しくはホームページをご覧ください。