「沙羅の木だより」その36


令和元年11月15日


 いきなり私的な話で恐縮ですが、私は枕もとの目覚まし時計のアラームを毎朝5時50分に設定しています。起床したら、まず玄関ドアを開けて新聞を取るのが日課になっているのですが、11月も半ばを迎え、屋外はまだ薄暗く、そしてだんだん寒くなってきました。立冬も過ぎ、暦のうえではとうに冬ですから、夜明けが遅くなり、気温も下がってくるのは「あたり前田のクラッカー!」。この昭和の名セリフを知っておられる方も、いまや少数派になりました。保護者の皆さんの世代でも、ほとんどご存じないでしょうね。


 本校には中学生も高校生もいるので、私は生徒に話をする際、出来るだけ平易な言葉を心がけ、リラックスして聞いてもらえるような工夫を凝らします。3日に行われた乙女祭の冒頭あいさつでは、「おはようございます!」に続けて、"Good morning!"と呼びかけたところ、全校生が大きな声で「グッド・モーニング!」と返してくれました。そして次に"Guten Morgen!"と声をかけると、十数名の生徒がちょっと小さめの声で「グーテン・モルゲン」と返してくれました。そして、最後に"Buenos dias!"とあいさつしたら、全校生が完全に「し~ん」と静まり返ってしまいました。文化祭のオープニングで「なぁにぃ?やっちまったな~」。英語はともかく、ドイツ語やスペイン語は、少し難しかったかなと反省しています。"I am sorry. SATO sori."


 さて、11月11日は「ポッキー&プリッツの日」でした。1がスティックの形に似ていることから、平成11年11月11日という特別な日に制定されたそうです。日本記念日協会の認定済とのことですが、そんな協会があるのですね。ちなみに、この日は介護の日、電池の日、ジュエリーデー、麵の日、ピーナツの日、チーズの日などでもあるようで、各業界の商魂を垣間見るようです。


 実はこの11月11日、お隣の中国では「独身の日」として毎年大変な一日となるようです。もともと「光棍節(こうこんせつ)」と呼ばれ、独身者同士が集まってパーティーを開いたり、いわゆる「婚活」が行われたりする日だったのですが、近年は贈り物をするのが流行っていて、ネット通販が一斉にセールを展開する日となっています。報道によりますと、中国ネット通販の最大手アリババ集団では、「独身の日」に5億人が利用し、取引額が2684億元(約4兆2000億円)と過去最高を更新したそうです。さすが人口14億人超、世界第2位の経済大国らしい「爆買い」です。


 最後に、明日16日(土)午後1時半より本校講堂にて、相愛高等学校音楽科・相愛中学校音楽科進学コースの皆さんによる「第3回定期演奏会」が開催されます。合唱・独奏・室内楽、そしてフィナーレは、様々な楽器・コーラスが織りなすシベリウスの交響詩「フィンランディア」を披露いたしますので、ぜひ本町4丁目にお越しください。詳しくはホームページをご覧ください。

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