「沙羅の木だより」その41



令和元年12月19日



 その年の世相を漢字一文字で表す、師走恒例の「今年の漢字」が発表され、令和最初となる今年は「令」(レイ・リョウ/いいつけ・おさ・よい)に決まりました。「今年の漢字」は、12月12日の「漢字の日」に一年を振り返り、漢字一字に込められた奥深い意義を再認識する機会を持つことを目的に始まり、今年で25回目となるそうです。新元号「令」和に新たな時代の希望を感じた一年であること、「令」和が日本最古の歌集・万葉集からの出典で、海外にBeautiful Harmony=美しい調和と説明されたこと、「令」の字が持つ意味・書き方にも注目が集まったこと、法「令」改正、法「令」順守、警報発「令」、避難命「令」としても使われた年であること等々から、応募総数21万票中、3万票を集めた「令」が第1位となりました。参考まで、第2位以下は「新」、「和」、「変」、「災」、「嵐」、「水」、「風」、「天」、「税」となっています。昨年は「災」が第1位でした。



 17日には、大手生命保険が2019年の世相を反映した「創作四字熟語」を発表しました。優秀作品には、新元号への改元で国じゅうがお祭りムードになったことを表現した「国祭令和」(元の四字熟語は「国際平和」)、リチウムイオン電池の開発への貢献でノーベル化学賞に輝いた旭化成の吉野彰さんをたたえる「電池創造」(同「天地創造」)、ラグビー・ワールドカップで桜のジャージーをまとって躍進した日本代表を表した「一心桜体」(同「一心同体」)、消費増税に伴って導入された軽減税率をもじった「変幻税率」など10点が選ばれました。今年は過去最多の約1万9千点の応募があったそうですが、こちらの方は、私がよく観ている「笑点」に通じるユーモアのセンスもあって、なかなか興味深いものがありました。



 2020年は、東京オリンピック・パラリンピックがやってきます。また、2月が29日まである、4年に一度の「うるう年」でもあります。来年こそは、誰もが希望に満ちた漢字を連想できるような、そんな明るい1年になることを願うばかりです。



 さて、本校では2学期終業式を明日に控え、学期末の三者懇談も始まりました。生徒の皆さんには、通信票の数字に一喜一憂することなく、成績が伸びた教科(科目)はより自信を持って、課題が残った教科(科目)はなぜそうなったのか反省をして、3学期の学習活動に活かしていってほしいと思います。併せて、冬休み中に実施される各種補習には積極的に参加して、実力アップに努めてください。



 最後にお知らせです。22日(日)朝9時半から「学校見学会」を開催いたします。見学ツアーやコース別説明会、個別相談など実施しますので、ご家族もご一緒に、ぜひ本町4丁目までお越しください。お待ちしております。 詳細はどうぞこちらをご覧ください。

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