「沙羅の木だより」その47


令和2年2月4日


 先週木曜日の夜、高1の皆さんがウインタースクールから無事帰阪しました。暖冬で積雪量が少ない中ではありましたが、天候に恵まれ、大きなケガ等もなく全員元気に戻ってきました。初めてチャレンジした人も多かったのですが、皆さんど根性を発揮して、スキーの醍醐味を堪能してきたようです。詳しくは、『行事報告』をご覧ください。


 さて、本日2月4日は『立春』」です。昨晩の食卓には、巻き寿司やいわしが並んだことでしょう。立春は『二十四節気』の第1で、冬が極まり春の気配が立ち始める日とされています。冬至と春分の中間にあたり、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合は、この日から立夏の前日までが春となります。九州など暖かい地方では、梅が咲き始めるころでもあります。


 ちなみに、二十四節気とは1年を24分割し、最も昼の長い日を夏至、最も昼の短い日を冬至、昼と夜の長さが同じ日を春分・秋分とし、それぞれを春夏秋冬の中心に据えることで季節を決めた暦です。中国の戦国時代に考案されたといわれる二十四節気ですが、2千年の時を経た今日でも使われているのはすごいことです。「昔の人は偉かった!」何はともあれ「もうすぐ春ですね♬」


 私は果物全般が好物で、寒い時期は温州みかんなど柑橘系をよくいただくのですが、中でも、『デコポン』が大のお気に入りです。私とデコポンとの出会いは十数年前、同僚からのお裾分けを食したことがきっかけです。以来、甘みが強くみかんのように袋ごと食べられるデコポンにすっかりハマってしまい、旬の季節はほぼ毎日いただいています。デコポンは『清見』と『ポンカン』の交配により作られた品種なのですが、頭の部分が出っ張っているのが特徴のデコポン、見かけはデコポンでもデコポンではない場合があることを皆さんご存知でしょうか。実は、デコポンの正式な名称は『不知火(しらぬひ)』といい、デコポンという名前は、平成5年に熊本県果実農業協同組合連合会が商標登録したものです。現在、全国のJA(農業協同組合)から出荷される不知火は、デコポンというブランド名を使用してよいことになっているそうですが、デコポンの名前を使うには、糖度13%以上、クエン酸1%以下などの条件をクリアしなければならないとされ、JAから出荷されても、基準を満たさない場合は品種名の不知火として流通するそうです。端的に言えば、不知火の選りすぐりがデコポンというわけです。

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 この日曜日も、近所のスーパーでデコポンを見かけ、一度は手に取ったのですが、2個498円の値札を見た瞬間、その手を放した次第です。いま並んでいるデコポンは、ハウス物で値段も高めとなっていますが、もうすぐ露地物が出回るようになれば、2個298円くらいまで下がってきます。完熟デコポンは4月前後が食べごろの旬となっていますので、皆さんもぜひ一度お試しあれ。