「沙羅の木だより」その48


令和2年2月13日


 2月10日(月)、高校入学試験を実施いたしました。寒さ厳しい中、受験生の皆さんには、国語、英語、数学の3科目の筆記試験と、専願者には併せて面接試問も受けていただきました。また、翌日には音楽科の実技試験が各専攻別に行われたところです。多くの保護者の皆さまには、カフェテリアでお待ちいただきましたが、お子さま以上に緊張されている様子が伺え、私もかつて同じ思いをした親の一人として、心中察するところがありました。保護者の皆さまも、ほんとうにお疲れさまでした。それぞれのご家庭に合否をお知らせいたしましたが、晴れて相愛高校に合格された受験生の皆さん、「合格おめでとうございます!」。専願合格の皆さんは、これで4月から相愛生となることが確定したわけですが、併願合格の皆さんは、公立高校受験の方もしっかり頑張ってください。


 さて、2月11日は『建国記念の日』でした。日本神話の登場人物であり、古事記や日本書紀で初代天皇とされる神武天皇の即位日が、日本書紀に紀元前660年1月1日(旧暦)とあり、その即位日をグレゴリオ暦(新暦)に換算した日付が2月11日になります。1874(明治7)年から、2月11日は日本国の建国の日として『紀元節』と定められ祭日となりましたが、第二次世界大戦後の1948(昭和23)年、占領軍によって紀元節は廃止されました。その後、1967(昭和42)年2月11日から、名称を建国記念の日と変えて国民の祝日となり今日に至ります。


 昨年5月に即位された今上天皇(天皇徳仁)は、神武天皇から数えて第126代目の天皇となります。昔々、日本史の授業で「歴代天皇をすべて順に答えよ」という宿題が出され、単語カードに天皇名を書き込んで、友人と必死のパッチで覚え合った記憶があります。①神武②綏靖③安寧④懿徳⑤孝昭⑥孝安⑦孝霊⑧孝元⑨開化⑩崇神・・・。高校生の柔軟な頭脳をもってなら可能なことですが、今の私には無理です(たぶん)。


 世界各国の建国記念日を調べると、旧宗主国から独立した日をもって独立記念日としている国が圧倒的に多く、例えばアメリカ合衆国は、1776年大陸会議でアメリカ独立宣言に署名した7月4日を『独立記念日』としています。その他では、フランスは、1789年バスティーユ牢獄襲撃、政治犯解放でフランス革命が始まった7月14日が『パリ祭』。中国は、1949年毛沢東が天安門で新中国の建国宣言をした10月3日が『国慶節』。ドイツは、1990年ドイツ連邦共和国(西独)とドイツ民主共和国(東独)が再統一した10月3日が『ドイツ統一の日』。等々、国によっていろんな建国記念日があるものです。

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 社会科教師として、地理や歴史、政治経済など(親父ギャグも)、生徒たちに楽しく教えていた頃がとても懐かしく感じる今日この頃です。