「沙羅の木だより」その49


令和2年2月19日


 先週土曜日(2月15日)午後、高校音楽科『第63回卒業演奏会』を開催いたしました。穏やかな気候のもと、保護者・ご家族の皆さまをはじめ、大勢の方々にご来場いただき、誠にありがとうございました。この場を借りて、厚くお礼申しあげます。相愛高校音楽科で学んだ生徒たちが万感の思いを込めて、独唱や独奏、四重奏ですばらしい演奏を披露してくれました。この卒演に限って、舞台衣装を着用することが認められており、出演者はお気に入りのカラフルなドレスを身につけて優雅に演奏してくれました。最後の合唱では、クラス全員で『僕が守る』を見事に歌いあげ、その表情は満足感や達成感に満ちあふれていました。この3年間いろんなことがあったことと思いますが、皆さんの心とこころが一つになりましたね。感動をありがとう。これからも、大好きな音楽をずっと続けていってください。

20200220_saranoki.JPG


 さて、「一月往(い)ぬる二月逃げる三月去る」、これは正月から三月までは行事が多く、あっという間に過ぎてしまうことを調子よく言ったものです。学校現場もまったくそのとおりで、1月8日に始まったばかりの3学期ですが、この21日から、早くも学年末考査を迎えることになります。生徒の皆さんと同様に、私たち教職員も3学期はたいへん忙しい日々を過ごしています。1月18日に中学入試、2月10日に高校入試、そして、2月29日は高校卒業式、3月14日は中学卒業式と、とても重要なイベントが続きます。


 『睦月』『如月』『弥生』『卯月』『皐月』『水無月』『文月』『葉月』『長月』『神無月』『霜月』『師走』、これは皆さんもよくご存じのとおり、万葉集や日本書紀にも登場する、古くから使われていた月の異名(別称)です。現在の暦とは1カ月ほどズレがあるので、旧暦のお正月は現在の1月下旬から2月上旬となります。2月の異名である『如月』については、いくつかの由来があるようで,まだ寒さが残っている頃なので、衣を重ねて着なくてはならないから『衣更着(きさらぎ)』とする説、草木の芽が張り出す月なので『草木張り月(くさきはりづき)』がきさらぎとなった説、陽気が更に来る月なので『気更来(きさらぎ)』となったとする説などがあります。確かに暖かくなったと油断していると、もう一度コートを引っ張り出したくなる日がやってくるのが、春先の気候の特徴であるように思えます。


 また、今の時節は寒い日が3日間、暖かい日が4日間続き、また寒くなる...というように、7日間の周期で寒い日と暖かい日が繰り返されることがあります。これを『三寒四温』と言って、もともとは冬に中国北東部や朝鮮半島で現れる現象を指す言葉なのですが、日本で三寒四温に似たような現象が起こるのは、2月の終わりから3月にかけてと言われています。
21日(金)から、いよいよ学年末考査です。生徒の皆さん頑張りましょう。