「沙羅の木だより」第43号


平成31年2月14日


 今日2月14日は「バレンタインデー」です。ローマ時代のキリスト教殉教者ヴァレンチヌスの祝日で、西欧世界では、この日に友人や恋人の間でカードを交換したり、贈物をする習慣があります。日本では、神戸市の洋菓子メーカーが1931(昭和6)年、商品カタログでチョコレートを「愛の贈物」と紹介したのが始まりとされていますが、これには諸説あるようです。いずれにしても、女性が男性に対して、親愛の情を込めてチョコレートを贈るという「日本型バレンタインデー」の様式が成立したのは1970年代後半といわれています。女性から男性へ贈るのがほとんどという点と、贈る物の多くがチョコレートに限定されているという点は、日本のバレンタインデーの大きな特徴です。しかし最近では、本命チョコにこだわらず、クッキーやケーキ、マフラーなどを贈る人もいるそうです。また、恋人まではいかないが、友人として贈る「義理チョコ」、同性間で贈り合ったりする「友チョコ」、男性が女性に渡す「逆チョコ」、自分で買って食べる「自己チョコ」というのも見られるそうです。

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 ちなみに、女子校における「バレンタインデー」の様子はというと、今日の登校時、手さげの紙袋を持参している生徒が目立ちました。その袋には「♡ODIVA」や「♤ARY‛S」などロゴが入っていたので、やはり「友チョコ」でしょうか。手作りクッキーやケーキを友人に振舞ったりしている生徒もいるようですが、「結局、私が全部つくることになりました」というお母さまの内緒話を以前聞いたことがあったりもします。かつて、この私も青年教師の頃、軽トラ(のオモチャ)いっぱい分のチョコをもらったものです。(今はもう昔...)


 さて、学校の近況ですが、心配されたインフルエンザもようやく峠を越えたようで、高3生は1月末に学年末考査(いわゆる卒業試験)を終え、あとは3月2日(土)の卒業式を待つばかりとなっています。その他の学年は、今月末から始まる学年末考査に向けて、1年の締めくくりの大切な日々を頑張って過ごしています。


 最後にお知らせです。高3音楽科の卒業演奏会が2月16日(土)、午後1時30分から本校講堂にて開催されます。数えて62回目を迎えるこの演奏会の出演者は、1月に行われた実技試験の成績優秀者により選抜されました。相愛高等学校音楽科での3年間の学びの集大成となる演奏会で、プログラムは、ソプラノ独唱、ピアノ独奏、電子オルガン独奏、管楽器、弦楽器、そして最後はクラス全員で合唱を披露いたします。今年度、全日本学生音楽コンクールのバイオリン部門とチェロ部門で1位となった二人も出演します。ぜひご来校のうえご鑑賞ください。