「歯と栄養(ライフステージ栄養学)」
 6月13日(火)のフードデザインの授業に、相愛大学、人間発達学部、発達栄養学科の品川英朗先生が来てくださり、実験実習を通しての授業が行われました。
 授業においては、「咀嚼」や「嚥下」など難しいテーマにも関わらず、ガムを噛むことにより咀嚼回数を測定しました。続いて、2人1組になり、とろみの濃度による実験、LST値測定を行いました。
 現代人の食生活は全般的に咀嚼回数の少なくなっていることや病院などで食事を作る栄養士さんにとっては食事のとろみはとても重要であることなど。非常に分かりやすくご指導いただきました。
 生徒の感想では、「日頃の食事を見直し、噛むことの大切さを実感した。」「食事の噛む回数を増やす和食をしっかり摂りたいです。」「祖母が病気でとろみ剤を使って生活しているので、とても身近に感じられて良かった。」などの声がありました。

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     品川先生のご講義          とろみの違いによるLST値の測定

「あなたの食事バランスのチェックをしよう!」
 6月20日(火)のフードデザインの授業に、相愛大学、人間発達学部、発達栄養学科の村井陽子先生と大学4回生の学生さん5名が来てくださいました。食事バランスガイドをもとに、日頃食べている食事のチェックをしました。
 1時間目は、学生の方から説明を受け、主食・主菜・副菜とは何かということを学びました。さらに、村井先生より、食事バランスガイドとは何か。1日に「何を」「どれだけ」食べたら良いかをコマでイメージしたイラストのご説明をいただきました。最後に、学生の方より、模式図を使って具体的な献立で料理の数え方等を教えていただきました。
 2時間目は、生徒5人ずつに分かれ、そこに学生の方が1人入られ、1日の献立について、ワークシートを仕上げていきました。主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物に分類され、食事をしたものから部類ごとに色を塗ることで不足しているものがすぐに分かります。
それらの結果について、各班から代表者1名ずつ発表をしてもらいました。
 生徒の発表によると
「もっと副菜のサラダを食べ、ジュースよりは牛乳を飲もうと思った。」
「全体的に食事が足りないことが分かった。」
「副菜が少なかったので、他の日の分でもう一度チェックしてみた。結果はあまり変わらなかった。」など、日頃より食事の偏りは感じつつも数字で目の当たりにすることで、食事の大切さを実感したようでした。


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    村井先生と大学生の紹介       各班に分かれてのワークシート記入

 1学期は2週連続に亘り高大連携の授業でした。今回は日常生活ではあまり意識することがなかった「咀嚼」「嚥下」という角度から栄養について考えました。また、食事バランスガイドを通して自分の食生活を具体的に見直すことができました。
 この様な機会を通じて、生徒にはさらに食に関心を持ってもらい、今後は栄養系の進学を目指して頑張ってほしいと思います。
 また、大学の先生方には、お忙しい中、ご準備をはじめ、丁寧なご指導をいただき、誠にありがとうございました。

 平成29年6月24日

                            相愛高等学校 家庭科

                            フードデザイン担当

                            尾花史恵 松本美佳