日ごろ、論文執筆や研究発表をされている内田美由紀先生(高校1年国語総合〈古典〉担当)が、紫式部学会理事会の要請で公開講演なさることとなりました。
 先生は、歴史的事実と文学の関係を凝視する研究方法を「伊勢物語」研究において築かれ『伊勢物語―成立と歴史的背景』を著されました(図書室に寄贈)。平安時代文学を考究する女性研究者に年に一人贈られる「関根賞」を受賞された研究者としても知られています。
 紫式部学会は、源氏物語を中心とする古典文学の啓蒙・研究を伸展させるところで、中古文学会や和歌文学会とともに平安時代文学の研究を推進している権威ある学会です。 


 内田先生の今回のご講演は、日本文学とりわけ平安文学を学ぶ大学生であれば少しは理解できる内容となっているようです。普段はやさしく丁寧に教えてくださる内田先生の本領に触れると学問の深遠さがわかりますが、理解をするにはかなりの努力が必要です。大学院に進学してから内田先生の御著書に触れてみましょう。


学会の講演会案内ポスターを添付しますが、内田先生のお名前にならぶ泰斗の先生方は、書店のみならずインターネット上でも著名な方々ですよ。


文責 国語科主任 若生哲(和歌文学会、中古文学会 会員)

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