英国バンガ―大学英語研修の様子が現地スタッフから送られてきましたので、ご紹介します。この日は劇のレッスンを受け、牧場へ見学に行きました。
H30.3.30(金)
さて、本日はドラマの授業、現地の羊牧場へ見学と、盛りだくさんな一日でした。
担当の先生はジル先生とアントニア先生。ウォーミングアップとして、体を使ったたくさんのゲームを行いました。日本ではなじみのない劇のレッスンですが、英国の教育では必須の科目です。英国人は演劇のレッスンを通して、心情を表現する動作を学んでいます。
ウォーミングアップを行いながら、今回の劇で用いるアクション、また劇の台本で使用する単語の予習、午後から訪れる羊牧場についてなど、たくさんのことを学びました。
今回の劇は、ウェールズ地方の羊牧場の一年の様子を題材にしています。日本で羊というと、牧場へ訪れると会えるのんびりとしたかわいらしい生き物というイメージを持っている方も多いことでしょう。ウェールズには、人口を超える数の羊が放牧されています。人々に癒しを与える羊ですが、生活の収入源として食用や羊毛(Wool)用に飼育されていることも確かです。一年を通し、羊飼いにはその季節ならではの仕事があり、羊たちの住まいも変わります。演劇を通し、羊がウェールズの人々の暮らしにかかせない生き物であることを体感していきましょう!
午後からは実際に羊牧場へ見学にでかけました。
今回見学した牧場を経営するヒラリーさんご夫妻は、「牧草地の保護・管理」の専門家でもあり、動物たちが健やかに過ごせるよう、環境管理に従事されています。
牧草地は、ある程度のサイクルで動物たちを移動させないと、草が枯れ死んでしまいますし、放置していても牧草は生えなくなります。動物たちだけではなく、地球にやさしいシステムを同時に整えるヒラリーさんの仕事は、英国の山や農場の改良・維持にあたってなくてはならないとても重要なものです。
広大なヒラリーさんの敷地を見学し、牧草地の環境、放牧の流れ等を実際に説明していただきました。トレーニングされた牧羊犬による見事な羊の誘導には皆さん驚いていましたね。今日産まれたばかりの子羊の赤ちゃんを抱っこした学生もいましたよ。今回の劇へ登場する動物たちの様子を実際に見学し、劇のイメージもつかめてきたのではないでしょうか。
月曜日からの授業では、劇の台本をもとにアクションやセリフをおさらいしていきます。短い練習期間ではありますが、ウェールズの人々の生活と切っても切れない存在であるひつじの劇をホストの方々に披露できるようがんばりましょう!
そして、幸運にも今週の日曜日はイースターサンデー(復活祭)です。日本ではイースターエッグ等で馴染みがありますが、キリスト教徒の方々にとっては、クリスマスと並ぶほど重要な一日になります。生徒の皆さんも、ホストファミリーと素敵な一日を過ごせることでしょう!ぜひイギリスならではの文化を味わってください。
校外教育係