「沙羅の木だより」第26号


平成30年10月9日


 10月も第二週に入り、今日から中間考査が始まりました。(中学生と高校音楽科は10日からです)さすがに、校内はいつもに増して静まり返っていて、試験問題を前に、生徒の皆さんがねじり鉢巻きで格闘している姿が思い浮かびます。自分を信じて、最後まであきらめず頑張ってほしいと思います。


 さて、先週6日(土)午後、近くの『坐摩神社』(正式な読み方は「いかすりじんじゃ」ですが一般には「ざまじんじゃ」、地元では「ざまさん」の愛称で親しまれています)で開催された『第13回せんば鎮守の杜音楽祭2018』に、本校音楽科2年生が出演いたしました。演奏曲目は、管弦打アンサンブル『ラデツキー行進曲』と合唱『聞こえる』です。例年は本殿を舞台として行われているそうですが、前日の雨で屋内ホールに場所を変えて実施されました。音楽科の皆さんは、いつもどおり、見事な音色とハーモニーを聴かせてくれました。同音楽祭は地域に根づいた音楽祭で、地元の小中学校や生涯学習ルーム、企業のクラブなど各種音楽団体や文化団体が出演されていました。老若男女を問わず、音楽を愛好する人々が集うお祭りは、やはりすばらしいですね。私も心が洗われた気がします。音楽科2年生の皆さん、ご苦労さまでした。

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 ところで、この坐摩神社ですが、住所が『大阪市中央区久太郎町4丁目渡辺3』となっています。めずらしい『渡辺3』という地番ですが、これにはちょっとしたエピソードがあるようです。船場倶楽部発行の『船場ガイドブック2018』によりますと、1989(平成元)年、南区との合区により東区が中央区へと名称変更になり、渡辺町は周辺地区と統合され『久太郎町』へと町名も変更することになりました。その際、先代宮司が多方面に働きかけ、番地としての渡辺の名が残ったそうです。このときに動いたのが、船場の氏子さんたちをはじめ神社関係者や有識者、そして全国の渡辺姓の人たちの集まりである『全国渡辺会』の方々だったそうです。通常なら消えてしまう町名が残ったのは、実は、『坐摩神社が全国の渡辺・渡部姓の発祥の地』であり、『渡辺』が由緒ある姓という特別な事情があったからだそうです。


 翌7日(日)は、『第73回国民体育大会 福井しあわせ元気国体』の応援に鯖江市に行ってきました。本校高2の3名が新体操の選抜選手として、保健体育科のS先生が監督として出場しているのですが、私が観戦したのは初日の個人競技で、フープ・ボール・クラブ・リボンの順に演技が行われました。オリンピックなどテレビでは何度も観たことはあるものの、生で新体操を観戦したのは人生初の経験で、臨場感や緊張感がよく伝わってきましたし、どの選手もみんな姿勢が良く、凛とした姿に感動を覚えました。会場の『サンドーム福井』は、かつて世界体操競技選手権大会で使用された立派な施設で、1万人収容と聞いて驚きました。新体操部の皆さん、ほんとうにお疲れさまでした。

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